渡鬼2018シーン13「本間クリニックを訪問して餃子と焼売を差し入れた五月」の巻

昔は「おしん」で親子

TBS『橋田壽賀子ドラマ 渡る世間は鬼ばかり』3時間スペシャル2018を検証します。今回は、眞と会えずに渡せなかった幸楽のシュウマイとギョウザを本間クリニックに差し入れに行った五月(シーン13)の巻です。

ネタバレ御免!
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渡鬼2018 在宅医療本間クリニック 午後は休診です

©TBS『橋田壽賀子ドラマ 渡る世間は鬼ばかり』3時間スペシャル2018

「在宅医療 本間クリニック」の「午後は休診です」の風景から。

午後は訪問診療ということで、午前はしっかりとクリニックで診療があるようです。

この風景は長子役の藤田朋子さんも気になったようですね。

本間クリニック。午後は休診なんですよー。その理由は…ドラマの中で説明してます。『渡る世間は鬼ばかり3時間スペシャル2018』は、明後日、敬老の日、夜8時から!…

由紀と対面する五月

勇の入院先の病院で眞に会えずに残ってしまった幸楽の冷凍シュウマイとギョウザを長子に差入れることに決めた五月ですが。

TBS『橋田壽賀子ドラマ 渡る世間は鬼ばかり』3時間スペシャル2018を検証します。今回は、愛と誠の提案を受け入れて退院後はウィーク...

長子は「おかくら」に食材調達とかで不在。

五月:長子が戻りましたら渡してやってください。これ、うちのお店の、冷凍のギョウザとシュウマイなんです。

出典:TBS『橋田壽賀子ドラマ 渡る世間は鬼ばかり』3時間スペシャル2018

ということで、幸楽の冷凍シュウマイとギョウザを本間クリニックの医師で長子の義妹・本間由紀に託す五月。

由紀:久しぶりにいらしてくださったんです。間もなく帰るでしょうから、待っていただけたら長子さんも喜びます。

五月:いえいえ、こないだ、うちの主人のお見舞いに来て会いましたから。それに、主人ほっとけませんので。それに、由紀さんにもお目にかかれたし。

出典:TBS『橋田壽賀子ドラマ 渡る世間は鬼ばかり』3時間スペシャル2018

とかで、招き入れようとする由紀に「それに」を駆使して帰ろうとする雰囲気を醸し出す五月(笑)それでも「どうぞお上がりください」という由紀の言葉かけに本間クリニックの中にお邪魔する展開。

渡鬼では初共演??

渡鬼2018のスペシャル放送中は興奮もあってか気づきませんでしたが。よくよく考えてみると、演者の泉ピン子さんと小林綾子さんが渡鬼の同じ場面で共演したことはこれまでになかったかも。

今後、過去鬼で共演シーンの有無を注視したいと思います。

おしんと母・ふじ

このお二人と言えば、NHK連続テレビ小説『おしん』の出演者。少女時代のおしん役が小林綾子さん、おしんの母・ふじ役が泉ピン子さんだったわけです。

NHKアーカイブスの主なテレビ番組とニュースを検索し、自分のコレクションを作ることができます。
このサイトでは、NHKの過去の映像コンテンツを放送でみるアーカイブス番組、インターネットでみるデジタルアーカイブス、最寄りのNHKでみる番組公開ライブラリー等と、保管しているコンテンツの情報を紹介しています。

そうやって考えてみると、渡鬼2018でのお二人のかけあい、何とも感慨深いものです。

由紀が本間クリニックに従事した理由

由紀:息子が海外留学して、わたしひとりになっちゃったでしょ。

出典:TBS『橋田壽賀子ドラマ 渡る世間は鬼ばかり』3時間スペシャル2018

まずは長男・紀彦を話題にして五月との会話を展開させる由紀。

ということで、本間由紀の概要については下記ページにて簡潔に説明されています。

TBSによる公式サイト。最新第10シリーズのみどころ、あらすじ、キャスト紹介など。毎週木曜よる9時放送。民放唯一の1年間大河ホームドラマ、ついに最終シリーズ!岡倉家の5人の娘たちに起こる家庭の問題、家族の絆が描かれる。

そして兄・本間英作が診療所(本間クリニック)を開いた話題へと。

由紀の説明から改めて英作の本間クリニック開業理由をおさらいすると。

母・常子を(老人)ホームに預けて自分で面倒をみられないまま死なせてしまったことを英作は悔やんでおり、常子への罪滅ぼしみたいに高齢者の在宅医療に尽くしたい。

常子への想いは由紀も同じ。そこで、紀彦がアメリカに留学して一人になってしまった由紀は、英作の開業理念に共感して本間クリニックに従事した次第。

これらのことをお茶を入れに行きながら丁寧に説明する由紀。対して五月は由紀の話よりも本間クリニックの内装とかが気になった様子。

首を垂れ合う五月と由紀

医師として本間クリニックでお世話になっている理由を説明し終えた由紀。

由紀:長子さんも気持ちよく迎えてくださって。結局こちらへお世話になることに。長子さんには申し訳ないと思っています。

出典:TBS『橋田壽賀子ドラマ 渡る世間は鬼ばかり』3時間スペシャル2018

五月に首(こうべ)を垂れつつ、今度は長子の話題に展開させる由紀。気持ちよく迎え入れてくれた長子に感謝している様相。

2017年の渡鬼では、本間クリニックに従事し始めた由紀との確執から渡鬼名物「置手紙」を残して「おかくら」の実家に戻った長子。すったもんだありましたが。最終的には「気持ちよく」由紀を受け入れた顛末になりましたね。

五月:長子も英作さんや由紀さんと気持ちは一緒だと思います。長子は、本間家の長男の英作さんと結婚して、本間のお母さんには責任があるんです。

出典:TBS『橋田壽賀子ドラマ 渡る世間は鬼ばかり』3時間スペシャル2018

常子が自分の意思で介護(老人)ホームに入所したことについて「申し訳ありません」と首を垂れて由紀に詫び返しな五月です。

由紀:私の所へだって『子どもの世話にはなりたくない』って来なかったんですから。母は母なりに自分の生き方を通したんでしょう。

出典:TBS『橋田壽賀子ドラマ 渡る世間は鬼ばかり』3時間スペシャル2018

と言いながらも、英作とともに(常子が老人ホームに入ったことを)悔いるばかりな由紀。

五月:でも、ご兄妹で、お年寄りの在宅医療クリニックをおやりになってて。本間のお母さん、お喜びになっていると思います。

出典:TBS『橋田壽賀子ドラマ 渡る世間は鬼ばかり』3時間スペシャル2018

嗚咽を抑え気味に語る五月です。

でも、在宅医療は忙しいばっかりで。長子さんにはご迷惑ばかりかけてます。

出典:TBS『橋田壽賀子ドラマ 渡る世間は鬼ばかり』3時間スペシャル2018

改めて首を垂れる由紀ですが。

いえ、長子も覚悟して、英作さんの仕事の手伝いをしようとしてるんです。至らないところばっかりだと思いますけど、よろしくお願いいたします。

出典:TBS『橋田壽賀子ドラマ 渡る世間は鬼ばかり』3時間スペシャル2018

何とも由紀に神妙過ぎる五月でした。

帰宅した長子と対面する五月

「ただいまー。」とナスとかの箱を抱えて本間クリニックに戻ってきた長子。五月の「おかえり」と由紀の「おかえりなさい」で出迎えられる光景。

五月の参上に「なんかあったの?」と軽めに驚きつつ、なすとかの箱は由紀にバトンタッチ。五月に動線を封鎖され気味な由紀、横歩きで何とか五月を回避してなすとかの箱を持ち運ぶわけです。

五月:いや、病院へさぁ、うちのお店の人たちが、みんななんか食べ物持たしたんだけど、冷凍のシュウマイとギョウザじゃどうやって病院で使うのって。あんたんところだったら、なんかの役に立つと思って。

出典:TBS『橋田壽賀子ドラマ 渡る世間は鬼ばかり』3時間スペシャル2018

何やら訳の分からないことを言っている五月(笑)長子もとりあえず口をおさえて笑いを噴き出すわけですが。

そもそも、冷凍ギョウザとシュウマイは勇の入院先の病院に見舞いに来た眞に差し入れるための貢物だったはず。結局、病院で眞と会うことができなかった(眞は勇と会って五月とは会わずに退散した)ことから、仕方なく本間クリニックに冷凍シュウマイとかを差入れに来た次第。

冷凍ギョウザとかが眞に渡すための貢物だったことをあえて言わずに「長子もいろいろ料理大変だと思うから」と長子への労いにシフトチェンジした五月です。

五月:よかったらさぁ、定期的にうちからなんか届けさせようか?

長子:あ、いいのいいの。食べるものぐらい私がしなきゃ。先生方も看護師さんたちも立派なお仕事してるの。家事は私にしかできないことだから。

出典:TBS『橋田壽賀子ドラマ 渡る世間は鬼ばかり』3時間スペシャル2018

幸楽の宅配とかを利用できれば楽になるのにね。

今より若い頃の長子って、本間病院で医師や看護師の飯炊き係を嫌って大阪から逃げ出してきたこともありましたが。

橋田壽賀子脚本による国民的ホームドラマ第3シリーズ。嫁いだ5人の娘たちと父親を中心に、それぞれの家庭や周囲の人々の暮らしを描く。

長子には家事よりも翻訳の仕事に意欲を持たせた当時の橋田壽賀子先生。それが今では、医師や看護師を立派な仕事として特に強調した2018年の渡鬼。現在の橋田壽賀子先生にとっては、やはり医療の話題が重要なテーマなんでしょうね。ということで、本間クリニックの飯炊き係として長子に意欲を吹き込んだ時代の流れ。

大柄だった若い頃とは打って変わって。時を経ていつの間にか普通の大人に進化していた長子だったわけです。

五月:長子も大変だ。

長子:でもね、結構「おかくら」が助けてくれてんの。ひなが継いでくれてよかったぁ。男の子が継いでたら、お嫁さんなんかが居て、たとえ実家でも、ろくに顔も出せないでしょ。娘は優しいし。

出典:TBS『橋田壽賀子ドラマ 渡る世間は鬼ばかり』3時間スペシャル2018

結局、岡倉五姉妹は誰も婿養子をとらなかったから。五人もいたのにね。

橋田壽賀子先生と石井ふく子プロデューサーの作品だけあって。やはり「おんな」というか女が主役になるのも必然だったりと。

シリーズを終えてスペシャル放送のみとなった昨今、さりげなく日向子の存在が重要度を増したような渡鬼新時代。

料理も楽しんでやってる長子

「じゃぁ私は」と本間クリニックから立ち去ろうとする五月。

長子:私のことは心配しないでね。私のね、作った料理を美味しいって食べてくれる人がいて幸せだと思っているの。料理も楽しんでやってるから。

五月:人の役に立って。「頼りにされてるうちが花」かもね。

出典:TBS『橋田壽賀子ドラマ 渡る世間は鬼ばかり』3時間スペシャル2018

それにしても長子は普通になったなぁ。第1シリーズとかと比べるとかなり別人(笑)

確かにね、料理を作ってあげたいと思える人がいるだけでも幸せなことです。

五月からも「~うちが花」の決まり文句が飛び出すわけです。

由紀は往診の時間

看護師・ハル:由紀先生、往診の時間です。

由紀:はい。じゃぁ私は失礼します。

出典:TBS『橋田壽賀子ドラマ 渡る世間は鬼ばかり』3時間スペシャル2018

五月や長子と挨拶を交わして立ち去る由紀。

そこで五月の素朴な疑問。

五月:ねぇ、英作さんが出てってよ。もう一人の先生も出てって。もし由紀先生も出てったら、ここはどうなるわけ?

長子:午前中はね、交代制で誰か一人診察室に入って外来の患者さんを診るの。午後は休診。先生3人とも、往診に出かけないと間に合わないのよ。

出典:TBS『橋田壽賀子ドラマ 渡る世間は鬼ばかり』3時間スペシャル2018

ドア外に掲げられた「午後は休診です」の札がおそらく目に入っていなかった五月です。

電話番もしなくちゃいけない長子

長子:私だってこれから忙しくなるのよ。家の掃除して、夕飯の支度して、電話番もしなくちゃいけないんだから。

出典:TBS『橋田壽賀子ドラマ 渡る世間は鬼ばかり』3時間スペシャル2018

長子役を演じる藤田朋子さんのセリフ回し、よいね(笑)

電話番を嬉しそうに語る長子、やはり今より若い頃と比べると別人のようです。

もし2018年の渡鬼のような気持ちが第1シリーズの長子に芽生えていたら。

当時、家来だった「大木すみれ」に恋人だった加納竜一を略奪されずに上手くいったかも。

平成時代も終わりを迎えようとしていますし。時代の流れが早いことなんのって。

歳は取りたくない五月

五月:はぁー。なんか長子が羨ましいわ。私なんていてもいなくてもいい人間だもんね。歳は取りたくないわね。

長子:また何僻(ひが)んでんのー。五月姉ちゃんは忙しくないと不幸な人なんだから。でもね、そろそろ楽させてもらえることも考えなきゃ。みーんな、歳とるんだからね。

出典:TBS『橋田壽賀子ドラマ 渡る世間は鬼ばかり』3時間スペシャル2018

そう言えば、勇からも「僻んでいる」扱いされていた五月。

五月に僻ませることは橋田壽賀子先生や石井ふく子プロデューサーのマイブームかも。特に、長子のセリフは橋田壽賀子先生から石井ふく子プロデューサーへのメッセージっぽい。

当時の二大巨頭、やっぱり若いなぁ。

英作にお目にかかりたい男

何やらスーツ姿の男が本間クリニックに現れて。受診希望でしょうか。

長子:申し訳ありません。午後は休診となっております。

スーツ姿の男:患者ではないんです。本間先生に是非お目にかかりたくて。

出典:TBS『橋田壽賀子ドラマ 渡る世間は鬼ばかり』3時間スペシャル2018

無難なお断り文句で門前払いを試みる長子。

対して、英作との面会を申し出るスーツ姿の男。

長子:今、往診に出かけておりますが。

スーツ姿の男:待たせていただいてもよろしいでしょうか?いえ、お邪魔でしたらその辺で時間つぶしてまいります。何時頃、お帰りでしょうか?

長子:あっ(絶句)

出典:TBS『橋田壽賀子ドラマ 渡る世間は鬼ばかり』3時間スペシャル2018

門前払いにてこずる長子(笑)面倒くさい展開です。

大きい病院ならともかく、本間クリニックはマンションの一室。アポなしで突然現れた得体の知れない男を招き入れること、今のご時世では色んな意味で勇気がいるかも。

まずは男の用件や携帯電話の番号などを聞き取って、英作が戻り次第、対応を検討してから折り返しご連絡するのが無難路線。

ところが!

五月:あの、どうぞ、お入りください。

スーツ姿の男:はい。

長子:いや、いつ、いつ戻るかわからないんでほんとに。

出典:TBS『橋田壽賀子ドラマ 渡る世間は鬼ばかり』3時間スペシャル2018

長子の意向はお構いなしでスーツ姿の男を招き入れる五月(笑)

何だか往年のキミ(五月の姑)を彷彿させるかもな五月のすっとこどっこいな対応です。

そして、五月や長子の声はフェードアウトして次のシーンへ。

2018年も二夜連続ではなく3時間スペシャルだった渡鬼。きつきつに編集しているのが何となく見受けられます。

ちなみに、勝手にスーツ姿の男を招き入れておいて、五月はとっとと帰り去ったらしく(笑)

次のシーンでは長子とスーツ姿の男が二人きりな様相。

医療事務の担い手は?

2018年の渡鬼では本間クリニックの料理番や電話番としての役割が明確化された長子。

本間クリニックの構成員は、医師が3人(英作、由紀、服部)、看護師が3人(ミツ、ハル、鈴子)、そして料理番や電話番とかの長子で計7人。

ここで気になるのは医療事務。看護師が兼務しているのか、それとも長子が担っているのか。この点については物語の中で表現されていませんでした。

調理師、建築士、公認会計士など、資格第一主義を掲げてきたかもな過去の渡鬼。それ故に、医療事務については語られない本間クリニックの体制が気になった次第です。

ちなみに、第2シリーズで院長秘書室勤務を経験した長子。

橋田壽賀子脚本による国民的ホームドラマ第2シリーズ。嫁いだ5人の娘たちと父親を中心に、それぞれの家庭や周囲の人々の暮らしを描く。

病院ということで医療事務はどうだったのだろうか。

今後、また第2シリーズを観る機会があれば注視したいところ。

渡隅賞の発表!

このシーンの渡隅賞各賞を発表します。

各賞受賞のみなさん、おめでとうございます!

本シーンの賞レースはかなり白熱したかも。

おしん賞

本間クリニックで対面した小島五月役の泉ピン子さん、そして本間由紀役の小林綾子さん。

NHK朝の連続テレビ小説『おしん』で母子役だったお二人が渡鬼の同じ場面で共演されました。それ故に、何とも貴重なシーンだったかも。

電話番賞

「電話番もしなくちゃいけないんだから」と本間クリニックでの役割を前向きに語っていた本間長子役の藤田朋子さん。

渡鬼初期から長い年月を経て、2018年の渡鬼で色んな意味で大人になった長子が表現されていました。個人的に感銘度は高いです。

得体の知れない男賞

英作に面会するために本間クリニックをアポなし訪問して門前払いを免れたスーツ姿の男(八木晴彦)を演じた関口まなとさん。

五月の援護射撃がなかったら門前払いの可能性が大でしたね。

フェードアウト賞

アポなしで来訪した得体の知れない男を自分のうちではない本間クリニックに勝手に招き入れた小島五月役の泉ピン子さん。

長子の意向を無視して招き入れておきながら、次のシーンでは姿を消していた五月(笑)

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