NHKおんな太閤記、第八回「小豆袋」気にならない道理がない台詞と語り

画像:NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第八回「小豆袋」

 

NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第八回「小豆袋」の台詞と語り集です。

ネタバレ、御免!

 

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第八回「小豆袋」の概要

NHKオンデマンドの場合

信長は将軍・足利義昭を擁立して上洛(じょうらく)すると、秀吉は京で守護職として義昭を見張ります。ねねは岐阜で留守を預かり、利家とまつは国許の荒子(あらこ)城主になるため岐阜を去ります。信長は、義昭と通じて信長を狙う越前・朝倉義景を攻めると、浅井長政に嫁いだ妹・お市から両端を結んだ小豆袋が届きます。信長は長政の離反を察して退却を決めると、秀吉は全軍を安全に逃がすため殿(しんがり)を務めます。

大河ドラマ おんな太閤記(たいこうき) 第 8回 小豆(あずき)袋 -NHKオンデマンド
信長は将軍・足利義昭を擁立して上洛(じょうらく)すると、秀吉は京で守護職として義昭を見張ります。ねねは岐阜で留守を預かり、利家とまつは国許の荒子(あらこ)城主になるため岐阜を去ります。信長は、義昭と通じて信長を狙う越前・朝倉義景を攻めると、浅井長政に嫁いだ妹・お市から両端を結んだ小豆袋が届きます。信長は長政の離反を察し...

気にならない道理がない台詞と語り

登場人物の台詞と語りを網羅しました。

 

信長の細目

画像:NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第八回「小豆袋」

 

信長が上洛を果たした翌年の永禄十二年四月十四日。信長が十五代将軍の座につけた義昭のために建造中の館が落成した。それは贅を尽くしたものであったが、義昭のためというより、信長にとっては自分の威信を世に示す手段の一つに過ぎなかった。信長上洛以来、京の治安維持にあたっていた秀吉は、改めてその守護職を命じられ京にとどまった。(語り)

 

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

義昭に対しては妙な殺気を漂わせた、信長の細目

 

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

まさに義昭には目がなかった信長の一幕

 

とも、ややを拒否る

いつ帰るともわからぬ秀吉を待って、岐阜の留守宅を守るねねの暮らしも、早一年を超えていた。(語り)

京の朝夕はもう冷えるそうな。早うお届けしなければ皆様御不自由であろう。(ねね)

すまぬのう、うちの人のものまで(とも)

 

画像:NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第八回「小豆袋」

 

お気遣いなさいますな。とも様には孫四郎殿がおいでになります。坊を大きゅうなさるのが、とも様のお役目。皆様の気配りをするのは、秀吉殿のおかかの務めでございます。(ねね)

坊様のむつきは洗うて干してございます。もう乾いておりましょう。(あさ)

 

何も私の顔を見て引っ込むことはないではないか(やや)

やや!(ねね)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

長山藍子さんの演技(笑)

 

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

ともに拒否られた、ややの面相も(笑)

 

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

ややは言葉、ともは態度。相反する女子(おなご)の感情表現は、どちらもあからさま。

 

口さがない人の噂

画像:NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第八回「小豆袋」

 

御姉様も因果なお人よのう。御姉様が一人で寂しい思いをなされていても秀吉殿は結構な御身分じゃ。(やや)

京暮らしは傍目にはそう見えるかもしれぬが、秀吉殿は色々気を遣われて大変じゃと、下された文(ふみ)にこぼされてあったわ。(ねね)

文は重宝じゃのう。そのような言葉を真に受けて。弥兵衛殿の文には「御義姉様が御気の毒じゃ」と。弥兵衛殿は内密にと書いておられたがの、私はもう腹が立って。秀吉殿にはちゃんと女子(おなご)がおられるそうじゃ。(やや)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

弥兵衛の告げ口

やや様!(あさ)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

「やや様!口が過ぎますぞ!」の短縮形

 

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

「やや様!」みたいな感じで、何かとまわりから注意されるのって。大人として恥ずかしくない道理がないよね。普通だったらね。

私じゃとて、何もこのようなことは言いとうはないわ(やや)

弥兵衛殿が何を言うてよこしたのか知れぬが、口さがない人の噂に乗せられてはしたないこと言うのはおよしなさい!(ねね)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

だから、ねねは秀吉の思う壺

弥兵衛殿が根も葉もないことを言うてるとおっしゃるのか?(やや)

たとえどのようなことがあっても、秀吉殿を信じていればそれでいいこと(ねね)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

弥兵衛からのタレコミ情報からしても。秀吉を疑わない道理がないのにね。ほんと、ねねは御目出度い女子(おなご)じゃ。

私は手遅れになってからでは遅いと案じて。御姉様が京へ行かれたら秀吉殿も目が覚められるのではないかと。(やや)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

百聞は一見に如かず。んが、すでに手遅れの可能性も(笑)

秀吉殿は、物味遊山で京に参ってるのでないわ。御用繫多の中に、女子(おなご)が出てって御勤めに差し障りがあったら何とする。(ねね)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

ねねが出てったら。秀吉の女子(おなご)遊びに差し障りがない道理がない

よいわよいわ。御姉様の好きになされませ。そのかわり、後で泣くようなことになっても私は知らぬ。好きになされませ。(やや)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

やや、ほんと不吉のことを

大きなお世話じゃ(ねね)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

ねねは、ややの言葉に聞く耳なし。故に、御気の毒様コースが濃厚の様相にも

また、御乳の出が悪いのかのう。お粥でも煮て差し上げよう。(ねね)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

このあたりの台詞は、やっぱり橋田先生の戦国時代劇ならでは(笑)

 

義昭の腰巾着

おっ、これは明智様(小一郎)

御役目、御苦労じゃのう(光秀)

おお、戻ったか。首尾は?(秀吉)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

首尾

堺は安泰じゃ。あれほど信長様に盾をついておった会合(えごう)衆も鳴りを潜めておる。いやあ、戦がのうては儂の出る幕はないわ(笑)

 

画像:NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第八回「小豆袋」

 

武器の調達も滞りのう (小一郎)

しかし信長様は大した御方じゃ。堺を手中に収めれば、金のなる木を持っておるようなもんじゃ。(小六)

ふん。近頃信長様は茶の湯に凝っておられるそうな。堺の商人どもは茶の湯で信長様と結びつき、信長様の御力で甘い汁を吸うておる。持ちつ持たれつよのう。それで堺大和が平和なら言うことはあるまい(笑、秀吉)

あっ今、光秀殿がお見えになっていたようじゃが (小一郎)

ああ。あっ、もうええぞ。 ふふっ。(秀吉)

相変わらずのう、うるさいことを言うてくる。確かに儂は、幕府守護職じゃが、義昭に仕えておるわけではない。いちいち言うことを聞くわけにはいかぬわ(笑、秀吉)

儂もあの光秀という男どうも性に合わん。義昭の腰巾着のくせをしおって折あらば信長様に、寝返ろうとの魂胆。抜け目のない男よ。(小六) 

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

腰巾着、再び(笑)

光秀はのう、元美濃の明智城主の子と聞いておる。 父の代に滅びて諸国を放浪の挙げ句、朝倉に仕えて義昭と知り合うとそうな (笑)じゃがのう、奴の狙いは美濃へ帰って城でも持ちたいのであろう (笑)信長様に取り入っておるのもその腹積もりがおありになるからよ。へっ、信長様もそれを承知で重宝に使われておるだけのことじゃ。(秀吉)

 

 

しかし得体の知れぬ男よのう。どこで覚えたか、公家のしきたりがどうのこうのと、物知りを鼻にかけおってからに。(小六)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

光秀のことを悪く書かない道理が橋田先生にはないみたい

(笑)どうせこっちは田舎侍じゃ。何を言われても訳の分からぬ顔をしてとぼけておればよいわ(笑)信長様が儂を守護職にされたのも、そのおつもりだからじゃ(笑)義昭を増長させてはためにならんからのう。(秀吉)

あのような泥鰌髭(どじょうひげ)など一思いにひねり潰せばよいのじゃ(小六)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

泥鰌髭(笑)小六、言うよねえ

 

 

(笑)そうはいかぬわ。これも天下統一のための信長様の深謀遠慮じゃ。辛抱じゃ辛抱じゃ(笑)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

橋田先生ったら(笑)

 

見ぬもの清し

画像:NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第八回「小豆袋」

 

出かけられるのか?(小一郎)

おう。あとは頼んだぞ(秀吉)

兄者!いい加減になされ!(小一郎)

あとはお主と小六殿がおれば事は足りる。わしはもう義昭の御守りなどうんざりじゃ。(秀吉)

兄者!(小一郎)

うん?(秀吉)

儂は岐阜で留守を守っとる義姉様のことも。義姉様が気の毒ではないか!(小一郎)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

ねね=気の毒、も頻出ワード

 

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

ねねは妹・ややの忠告に耳を閉ざさない道理がなかったりと。御目出度過ぎて、自業自得の面は否めないけどね。

儂が何をしたというのじゃ小一郎。あっそうじゃ。これを。(秀吉)

兄者!(秀吉)

おかかはおかか。おかかの耳にさえ入らずば、どうということはないわ。あっそうじゃ。のう小一郎。おかかにのう、京の反物を届けてやってくれんか?のう?儂にとっては大事な大事なおかかじゃけえの。のう、頼んだぞ。(秀吉)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

秀吉、ざーんねーん!もう、おかかの耳には入っちゃってますよー。弥兵衛が、ややにチクったから(笑)

兄者!(小一郎)

まあまあ小一郎殿。京の暮らしも長い。秀吉殿とて戦がなければ寂しかろう。ねね殿のことを粗末に思っておるわけではない。ただの遊びじゃ。目をつぶっておれ。それにじゃ、事を荒立てて大きゅうしては信長様への聞こえも悪かろう。ねね殿とて、知らずば「見ぬもの清し」じゃ(笑)「知らぬが仏」よ(笑)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

ただの遊びって言っても。ねねとの間に嫡男が誕生してるわけでもなし。結構、深刻の問題かもね。

 

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

類似のことわざ二発!表現したいのはわかるけど。橋田先生、くどい(笑)

 

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

まわりからも、ねねが都合よくみられている様相にも。百聞は一見に如かず、ねねは手鏡を覚えた秀吉の様子を直視した方がよい。

 

虫のいい軍略家

もう我慢がならぬ!これでは何のための幕府じゃ!信長の腹は読めておる。儂を担いで天下を己の思うままに左右しようとしておるのじゃ!(義昭)

御不満の趣、御もっともにございます。なれど、信長様が公方様のために払われた御尽力を思えば。(光秀)

お主いつから信長の犬になった?(義昭)

私は公方様の御為と思うて(光秀)

何が儂のためじゃ!信長は儂の名が欲しかっただけじゃ。奴を信じて頼りにした儂が愚かだったのじゃ。(義昭)

公方様(光秀)

もう信長は頼まん!信長など頼りにせずとも、この義昭の為に力を貸してくれる者はいくらでもおるわ!儂は足利幕府十五代将軍、義昭じゃ!一言檄を飛ばせば、皆が喜んで馳せ参じ、信長など一思いに踏み潰してくれるわ!(笑、義昭)

足利義昭はなかなかの策士で、また筆まめな人物であった。兄の将軍義輝が松永久秀に殺され、自分も捕らわれの身となり、越前の朝倉義景を頼っているが、義景に頼むに足らずと見るや、せっせと諸国の群雄たちに幕府再興の尽力を要請する手紙を書き送っている。人の褌(ふんどし)で相撲を取り天下に君臨しようとする虫のいい軍略家だったのである。天下の政権の座を巡る争いは義昭を台風の目にして、ますます熾烈になろうとしていた。(語り)

 

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

義昭のことも、結構言うよねー。橋田先生(笑)

 

利家とまつ、荒子の城へ

画像:NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第八回「小豆袋」

 

お帰りなさいませ。前田様がお見えでございます(あさ)

おまつ様が?(ねね)

はい(あさ)

あっこれ(ねね)

はい(あさ)

まあ、利家様も。御二人、御揃いで何事でございます?(ねね)

このようなとこに御通してして(あさ)

構わん構わん。客ではない。勝手知ったる家じゃ。(利家)

本当に、こちらへは兄弟のように出入りさせていただいておりましたのに。寂しゅうなります。今日は、御別れの御挨拶に参りました(まつ)

ま(ねね)

この度、信長様に荒子の城を預かるように仰せつかってのう(利家)

まあ、荒子の。では、御国元へお帰り遊ばすのでございますか?(ねね)

父の亡き跡を継げと(利家)

まあ!では御城主として(ねね)

いや、荒子には三人の兄が居ります。よもや儂に御鉢が回ってくるとは思わなんだのじゃが、殿の御命令とあれば是非ものうて(笑、利家)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

御鉢が回ってくる(笑)

それはおめでとうございます(ねね)

目出度いのかどうか。四男の利家殿が兄上たちを差し置いて前田家の跡継ぎになるのです。いろいろと風当たりも強いことと覚悟せねばなりませぬ。(まつ)

利家様もおまつ様も立派な御城主と御内室でございます。信長様もそれを御信頼遊ばしての御沙汰でございましょう。私は心細うなります。秀吉殿がおらぬ時でも御二人おそばにいてくだすっただけで、どれだけ力強う思っておりましたことか。(ねね)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

ねねは、くだすったの傾向

私とて同じです。ねね様には随分御世話になりました。女子(おなご)同士、心も打ち明け合うて。荒子へ行けばそのような御人ものうなります。それが。(まつ)

岐阜と荒子に別れても、我らにとって秀吉殿とねね殿とはよき友。いつまでも心は変わらぬ。またいつでも会おうと思えば会える。ねね殿、荒子へも訪ねてくだされ。(利家)

はい。利家様もおまつ様もまた岐阜へ。(ねね)

ねねにとって、一番辛い時の辛い別れであった。が、心の友を失ったからといって寂しがってばかりはいられない。ねねには秀吉の留守を預から妻としての仕事が山積していた。(語り)

 

小一郎の御使い

画像:NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第八回「小豆袋」

 

もうすぐできますゆえ、待っていなされ(ねね)

はーい(名無しの子どもたち)

ねね様のおかげで、ええ御花見がさせていただけます。

おみつ!おみつではありませぬか!(ねね)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

久しぶりに会った、おみつの敬称が殿からに格上げ

御久しゅうございます(みつ)

まあ、息災でありましたか?よう来てくれました(ねね)

ねね様にも御変わりのう。何事でございます?(みつ)

一年に一度の御花見じゃ。この子たちの父御(ててご)は、秀吉殿と共に京の守護に当たっておる故、もう二年近くも寂しい思いをしておる。たまには餅などついて御花見をさせてやりたいと思ってのう。(ねね)

ねね様らしい御心遣いでございますなあ(みつ)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

というよりも、橋田先生らしい

秀吉殿に代わって、せめてもの、子どもたちへの詫びじゃ。して、おみつは何用あって?(ねね)

はい。小一郎殿より御使いを承って参りました(みつ)

小一郎。では京から。兎に角、お上がりなあれ(ねね)

はい(みつ)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

秀吉に飼われてた、おみつ。小一郎に鞍替えした様相

 

画像:NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第八回「小豆袋」

 

小一郎殿より、内々に御文をお届けするようにと(みつ)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

小一郎、字が書けるようになったのかなあ?それとも、誰かに書いてもらったとか。

私に?どういうことじゃ。是非私に京に来るようにと。(ねね)

私が御供をして御案内申し上げろとの仰せにございました。京は信長様の御威光により今のところ平穏にございます。季節も一番美しい時。是非。(みつ)

小一郎殿が何故、私に京に来いというのか。これには何も書いてありませぬ。(ねね)

ねね様に美しい京を御見せしたいと、小一郎殿が(みつ)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

要するに「見ぬもの清し」では義姉様が御気の毒様だから

 

きい、若さ故の発情

翌日、ねねはきいを伴って京への道を急いだ。小一郎が、ねねの上洛を促すには、よほどの訳があるに違いなかった。(語り)

 

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

ねねは美濃、きいは尾張の中村でしょ。翌日一緒にっていうのはどうなんでしょ?

 

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

秀吉の女子(おなご)遊びが、よほどの訳(笑)

いよいよ京にございます。御館へはもうしばらくの御辛抱で。(みつ)

義姉様!とうとう来た!京へ来た!嘉助さに会える!この日をどんなに夢に見たことか。(きい)

さぞ驚かれるであろう、嘉助殿も(ねね)

ははん、侍になどならずば、このように別れて暮らすこともないものに。あのたわけ、顔を見たらただでは置かぬわ。(きい)

きい様(ねね)

義姉様とて同じじゃ。京のような所で男が一人でおれば、どんなことをしておるか分かったものではない。兄さに会うたら、うんと手綱を締めておやりなされ。はーん!(きい)

 

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

きいの「ははん」が発情著しく(笑)こうした泉ピン子さん、稀有ではない道理がない。

 

 

長い道中、さぞ御疲れでございましたろう。でも御無事で。(みつ)

ここか?(きい)

はい(みつ)

あははん!(きい)

 

画像:NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第八回「小豆袋」

 

雪の小面ちゃん
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ある意味で、女優魂が全開だった当時の泉ピン子さん。かわいらしい雰囲気を醸し出そうと頑張って遊ばされた様相にも(笑)

 

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

なんか、きいをかわいく魅せようとする橋田先生の意図がひしひしと伝わってくるよね(笑)

 

門番が被害者、おみつが加害者

何者じゃ!(門番)

木下藤吉郎秀吉様の御内室と秀吉様の妹君じゃ。無礼があってはならぬ。(みつ)

木下様の?(門番)

さあ、お通りされませ(みつ)

あっ!(ねね)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

みつでもなく、きいでもなく。敢えて、ねねを狙ってみた門番の道理

何をする!?(みつ)

木下様は昨夜、御出陣じゃ。京にはもうおられぬ。(門番)

では、小一郎殿に御取次ぎを(みつ)

木下様と共に御出陣じゃ(門番)

嘉助さは?(きい)

木下様の軍勢は皆、一人もここにはおられぬ(門番)

どちらに御出陣じゃ?(ねね)

知らぬ。木下様の御内室とあらば、知らぬ道理があるまい。名を語る怪しき者。うろうろしておると、ただではおか、あっ痛!(門番)

 

画像:NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第八回「小豆袋」

 

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

知らぬ道理があるまい。確かに門番の言い分にも一理ある

 

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

おみつ、手出すのはやくない??(爆笑)門番がかわいそう

 

さあ、早くお逃げなさいませ!さあ早く!お逃げなされませ!

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

門番への暴力然り。おみつが空回りの様相を呈した一幕(爆笑)

うおっ!(名無しの門番)

義姉様!(きい)

さあ早く!(みつ)

おみつ殿、早う!(ねね)

待てー!(名無しの門番)

追え追え!(名無しの門番)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

きいたちが酷い目にあったエピソードを橋田先生がこしらえたかったみたいだけど。門番たちの方がひどい目に遭ったように見えてしまわない道理がない(笑)

 

団子屋のひと時

 

わーあっ(ねね)

お越しやす(団子屋の老婆)

御団子、二皿(ねね)

へい(団子屋の老婆)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

ねねときいが逃げ込んだ先は団子屋。ねねとみつが喋ってる間、きいがひたすら、みたらし団子を食っている絵面が欲しかったんだろうね。きっと面白いと思ったんだろうね、橋田先生(笑)

はるばる京まで来たというのに(きい)

このようなことになるとは私も。きい殿、お誘いして悪いことをした。(ねね)

義姉様の気持ちは嬉しゅう思っております。ただ何が何やら。これで嘉助さに会えぬのかのう。(きい)

御出陣というても、すぐ戻られるであろう。力を落とさずに。わっ!(ねね)

はあ。御苦労であった。そなたも御疲れであろう。(ねね)

いえ(みつ)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

おみつが門番たちに暴力をふるわなかったら、ねねやきいが団子屋に駆け込む絵面はなかったわけだよね。逆に、ねねやきいを団子屋に駆け込ませるために、橋田先生としては、おみつに暴れさせるしか知恵が浮かばなかった様相にも(笑)

なんぞ分かったか?(きい)

はい。昨日、信長様は突如大兵を率いて京を出られ若狭に向かわれたそうにございます。(みつ)

若狭へ?(ねね)

幕府の命に背いた武藤上野なる者を討つとの名分にございますが、まことは越前の朝倉義景を攻めるための御出陣と、町のでは信長様の越前攻めの話で持ちきりにございます。(みつ)

越前朝倉を!まさか、信長様がそのような。近江の浅井様と朝倉は、切っても切れぬ仲じゃと伺っておる。お市様が浅井様に御輿入れ遊ばした時も、信長様は浅井長政殿にどのようなことがあっても朝倉だけは討つなという固い御約束をなされた。それを破って。(ねね)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

ほんと、橋田先生は敬語の「遊ばす」がお好き

へい、お待ち遠さん(団子屋の老婆)

信長様が朝倉を攻めるわけにはいかぬ。何かの間違いじゃ。(ねね)

いいえ。信長様もとうとう、堪忍袋の緒を切られたのでございましょう。将軍義昭は、信長様の御恩を忘れ、朝倉の力を頼んで信長様を討たんと越前に度々使者を送っております。私も何度か。(みつ)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

これって、おみつが使者として何度か行ったってこと??橋田先生、分かりづらい(笑)もっと、おみつに説明させてほしかった。演者の東てる美さんに負担がかかるけど(笑)

義昭様が、信長様を裏切って朝倉と内通してると?(ねね)

はい。さあ。(みつ)

え(ねね)

もともと義昭様は朝倉に身を寄せられていた御方。朝倉へ再び取り入り、信長様を討ち落とそうとの所存。信長様とて、朝倉は父上の代からの宿敵。これを機に朝倉をたたき潰そうと。(みつ)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

この台詞、説得力がないよね。父・信秀の代なんて、尾張一国が統一されていない中で、今川とも戦っていたわけだよね。敢えて宿敵をあげるなら、それは今川でないかい??尾張の北には美濃があって、朝倉のおひざ元だった越前はさらにもっと北。信秀が朝倉と戦うのは地理的に難しいよね。そんな相手を宿敵って(笑)橋田先生ったら。

では、浅井様の御立場はどうなるのじゃ?信長様はお市様の兄上じゃ。その信長様が、朝倉攻めをせぬという盟約を破って。というて、御内室はお市様じゃ。辛い御立場であろう。朝倉攻めがまことなら、信長様は酷なことをなされる。(ねね)

あーあ、また戦か。これではいつになったら嘉助さに会えるかのう。(きい)

この戦は長引くかもしれぬ。どのようなことが起こるかもしれぬ。早う、岐阜へ帰らねば。(ねね)

ねね様。私はこれにて(みつ)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

えー!!ねねときいの二人だけで帰らすつもりかい(笑)おみつ、ちゃんと安全に送り届けてやれよ。

ああ、すいません、御代を(団子屋の老婆)

はい(ねね)

おおきに(団子屋の老婆)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

兎に角、橋田先生の妙なこだわりみたいなのが団子屋の情景に現れていたかも。だって、別に団子屋でなくても物語は十分に成り立ったはずだよね(笑)やっぱり、団子を喰らう無邪気のきいを描写したかったんだろうね。

 

画像:NHK朝ドラ同窓会おしん

 

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

団子屋の一幕にて東てる美さんが結構なNGを出したみたいで。団子十二本食わされたって、泉ピン子さんがおしん同窓会で言ってましたね。

 

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

舞台を団子屋にした作者の気まぐれが(笑)演者たちを大いに困らせた一幕

 

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

やっぱり、歴史物は台詞を覚えるのが大変みたいよ

 

ねねときいは、そのまま岐阜へ取って返した。秀吉への恨みつらみなど、どこかへ飛んでしまっていた。同じ頃、三万八千の大軍を擁した織田・徳川の連合軍は、早くも若狭の武藤上野を下し、転じて四月二十四日、越前の入り口、敦賀に到着する。明けて二十五日、疋田右近が死守する手筒城を攻略。翌二十六日、大軍は一気に木ノ芽峠の麓、金ヶ崎城になだれ込んだ。(語り)

 

よもや、乱世の習い

画像:NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第八回「小豆袋」

 

明日は木ノ芽峠を越え、いよいよ朝倉義景の本陣を攻める(笑)これだけの大軍をもってうれば、朝倉など一ひねりじゃ(笑)小一郎、御前もすぐに京に戻れるわ。(秀吉)

兄者。もし浅井が離反したら何とする?(小一郎)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

素朴の疑問

うん?(秀吉)

朝倉を前にして浅井に背後をつかれることになる。挟み撃ちじゃ。前と後ろから攻められては道は一筋、前に行くことも後ろに退くこともできぬ。袋のねずみではないか。(小一郎)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

小一郎の台詞を通して、事の状況を丁寧でわかりやすく説明した橋田先生

(笑)小一郎、要らぬ心配よ。臆病風に吹かれたか。あ?(笑、秀吉)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

そういう問題でなくて。要は浅井が裏切るリスクを軽んじているのが問題

いや、分からぬぞ(小六)

ほう、小六殿。長政殿は、信長様とは義兄弟ぞ。いやしくも義兄に弓引くなど(笑、秀吉)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

いや、信長の弟だって実の兄に弓引いて成敗されたし

ならば、なぜ長政殿は、此度の越前攻めに随伴なさらぬ。出兵はされたが途中で兵を止めてしまったではないか。信長様に御味方するつもりがあれば、当然共に朝倉に攻められるのが道理というもんじゃ。長政殿離反の兆しは既に。(小一郎)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

小六の台詞を通した橋田先生の説明がしらじらしい(笑)まさに正論の小六

いや、しかし、浅井殿がまさか(秀吉)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

こうした秀吉に関しても実にしらじらしい。だって、秀吉といえば、美濃攻めのお膳立てとかでも描かれていたけど、調略に長けてるんじゃなかったっけ。

 

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

妙に浅井が裏切る危険を否定する秀吉。後々で、浅井に裏切られた信長方の衝撃を必要以上にアピールしたいんだろうね。そのような伏線というか、橋田先生のセオリーは手に取るように察することができるので。無論、その手にはのらない(笑)

長政とて戦国大名じゃ。天下を狙う野望に変わりはない。将軍義昭は朝倉と通じておる。朝倉と結んで信長様を討てば、義昭と並んで天下は浅井に転がり込んでくる。まさしく好機到来じゃ。その前には義兄も女房もありはせん。肉親の恩愛を踏みにじっても志を遂げるのが戦乱の世の習いよ。(小六)

雪の小面ちゃん
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戦国大名って、後世の人がこしらえた言葉じゃないの??よくわからないけど。戦国大名を口にした小六の台詞には違和感があったかも。

信長様ほどの御方がそれとお分かりにならぬはずはない。朝倉攻めを急いで、背後の浅井に抜かりがあっては、煮え湯を飲まされることになりかねん。(小一郎)

いや、よもやと思うがのう(秀吉)

雪の小面ちゃん
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橋田先生からの史実的伏線がくどい(笑)

 

雪の小面ちゃん
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よもやと思う科学的根拠を秀吉には語ってほしい

よもやが起きるのが今の世じゃ!裏切りは乱世の習い。そこまで深謀遠慮がのうては、いざという時、慌てても間に合わんわい。(小六)

 

雪の小面ちゃん
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「これも天下統一のための信長様の深謀遠慮じゃ。辛抱じゃ辛抱じゃ」とかで、さっき秀吉が小六に対して偉そうな口をたたいていたよね。それが、今度は小六が秀吉に対して深謀遠慮を語った一幕。

 

 

画像:NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第八回「小豆袋」

 

(笑)猿も臆病風に吹かれると、つまらぬことを思い煩うと見えるのう。確かに、骨肉相食(あいは)むは戦乱の世の習いじゃ。が、長政にはその器量はありはせぬ。市にうつつを抜かして骨抜きになっておるわ。それを承知の朝倉攻めじゃ。(信長)

雪の小面ちゃん
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「臆病風に吹かれる」のワードも癖になってきた橋田先生(笑)

 

雪の小面ちゃん
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やっぱり、信長の判断にも科学的根拠なし。危ない危ない

下がれ!(信長)

はっ!(秀吉)

万一、長政に離反の動きがあろうとも市がついておる。要らぬ杞憂は士気にも響くわ!下がれ下がれ!(信長)

雪の小面ちゃん
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浅井家の女子(おなご)と化した、お市をあてにし過ぎるのも。浅はかでない道理がないかも。

ははっ!(秀吉)

長政、大いに語る

何やら、御城が騒がしいが、なんぞあったのであろうか?(お市)

はい、兵を整え御出陣の御様子にございます(くう)

御出陣?何処へ?(お市)

そこまでは(くう)

信長が朝倉を攻めておられるそうな。織田方に力を御貸しなされるのであろうか。(お市)

雪の小面ちゃん
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お市が浅井の女子(おなご)であることを作者がそれとなくアピール

折り入って話さねばならぬことがある(浅井長政)

 

画像:NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第八回「小豆袋」

 

市。この度の信長殿のなされ方、浅井にとってはまことに不本意じゃ。(長政)

はい?(お市)

初登場の演者に、長台詞警報レベル!

朝倉殿と浅井とは隣国同士。父祖以来のよしみを通じてきた間柄じゃ。今日こうして長政が無事におられるのも、朝倉殿の助けがあったからこそ。六角氏から浅井を守ることができたのも、朝倉殿のおかげじゃ。その交誼を思えば今、朝倉殿の危機を手をこまねいているわけにはいかぬ。しかも信長殿とは、儂の許しもなくして朝倉殿とは事を構えぬという固い誓約があった。信長殿はそれを自ら破られた。事ことに及んでは是非もない。朝倉殿に加勢を請われたら、浅井としては断れぬ。信長殿は市の兄上。儂にとっても同じことじゃ。信長殿に盾突くことは情において忍びぬ。しかし、父上並びに重臣たちの意に逆らうことはできぬ。儂は、そなたの夫である前に浅井の嫡男じゃ。浅井家の面目を立てねばならぬ。分かってくれ。もし、そなたが兄上を討つ憎い男に添う気がないというのなら、今すぐ信長殿のもとへ帰るがよい。(長政)

雪の小面ちゃん
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状況説明とか、作者が丁寧に仕上がれば仕上げるほど、演者に負担がかかるのが道理(笑)この文章を目の当たりにした演者の率直な感想について、NHKおんな太閤記同窓会とかで聞いてみたいところ。

帰れと仰るのでございますか?(お市)

雪の小面ちゃん
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長政、束の間のハーフタイム(笑)

 

雪の小面ちゃん
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只々、お市は見た目で魅せることに集中するのみ

そうではない。そなたは織田家と浅井家の為に浅井へ来た。が、儂はそなたを迎えて幸せじゃった。三人の子もなした。このようなことで、そなたと敵味方になり憎み合うて別れるのは本意ではない。しかし、そなたとて兄上を思えば辛かろう。市の気持ちを大事にしてやることだけが、今、儂がそなたにしてやれるたった一つのはなむけじゃ。そなたが小谷へ輿入れして八年。よう尽くしてくれた。長政、忘れはせん。そなたと夫婦(めおと)になれたのも戦乱の世の定めなら、別れるのも世の定めじゃ。お互いに、そういう定めを背負うて生まれてきたと諦めるよりはほかはあるまい。(長政)

もし私がお願いしたら、このまま小谷へおいていただけましょうか?(お市)

市(長政)

おいていただきとうございます(市)

雪の小面ちゃん
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疑問符から言い回しを変えながらの念押し。このあたりの台詞は作者のテクニックが光りますね。

儂は、この手で信長殿を討たねばならぬ男じゃ。それでもそなた。(長政)

私は、小谷へ参ります時、織田とは縁のない女子(おなご)になりました。今では長政殿の妻、三人の子の母。浅井家の人間と思うております。(お市)

悔いはないのか?(長政)

雪の小面ちゃん
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長政からの愚問、その一。悔いが残らない道理がないだろ(笑)

いつの日か、このような日が来るやもしれぬと覚悟をして小谷へ参りました。それが、今の世に生まれた女子(おなご)の定めでございます。(お市)

雪の小面ちゃん
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こうした台詞を好んで描きたいんだよね、橋田先生は

よう言うてくれた。これで長政、心残りはない。市の言葉を信じて、朝倉殿に御味方できる!(長政)

お聞き届けくださいまして、市、嬉しゅうございます(お市)

兄上のことを忘れられるか?(長政)

雪の小面ちゃん
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長政からの愚問、その二。わざわざ、こうした質問を長政にさせた橋田先生。さりげなく身勝手な殿方を描写するのが、これまた巧み(笑)

今の私には長政殿の方が大事な御方です(お市)

雪の小面ちゃん
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おなごは、何とで繕うことができる

市!(長政)

雪の小面ちゃん
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男は単純な生き物と橋田先生が言わんばかりに。市の言葉に信頼を寄せた長政の様相から。

 

雪の小面ちゃん
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ここでお市と長政の抱擁を挿し込めば、さらに美しい絵面になった可能性も。作者が長台詞に執着し過ぎて、そこまで気が回らなかった可能性も(笑)

 

雪の小面ちゃん
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史実的にも、長政がお市との子作りライフを楽しんでいない道理がないしね。戦死の可能性も視野に入れたら、長政だったら出陣前にお市との最後の交わりに走りそうかも(笑)あくまでも、勝手の憶測ですが。

どうか御無事で御帰り遊ばすよう御武運を御祈りいたしております。(お市)

おおっ!(長政)

浅井が兵を挙げて、織田の背後を突けば、織田の軍勢は袋のねずみ!勝ち戦は必定じゃ!市、許せ。(長政)

兄上(お市の心の声)

雪の小面ちゃん
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心の声では「信長様」ではなく「兄上」

 

雪の小面ちゃん
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「長政からの愚問、その二」への真の答えが心の声に

 

雪の小面ちゃん
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まさに作者による新キャストのウェルカムパーティが度を越した一幕(笑)当時の風間杜夫さん、本当にお疲れ!

 

ねねときいは御無事で

画像:NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第八回「小豆袋」

 

雪の小面ちゃん
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この一幕では、ややが居てもしっかりと場にとどまっていた、とも

 

すぐ引き返した故、御土産ものうて(ねね)

雪の小面ちゃん
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道中は女子(おなご)二人だから。追い剥ぎやら手籠めに遭わないように、必死になって帰ってきたんでしょうね。

やや様も姉さも行かれいでよかったわ。まことにひどい目に遭うた。嘉助さに会えぬし。(きい)

私は御母様の御加減が悪うて諦めたが、本当に御苦労じゃったのう(やや)

きいはおっ母さをおいていくようなことしたけ、罰があったのじゃ(とも)

雪の小面ちゃん
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きいに絡んだ、とも。ちょっとだけ渡鬼の弥生と五月の姉妹感が漂う

済んだことをそのように。御無事で戻られたのですから。(あさ)

雪の小面ちゃん
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一般的な意見を述べるのが、おあさの務め

でも越前は勝ち戦続き故、朝倉が音を上げるのも、もうすぐじゃ。越前攻めが終わったら信長様も岐阜へ引き揚げられよう。秀吉殿も皆様も、一緒に帰られるかもしれぬ。(やや)

雪の小面ちゃん
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このタイミングで登場人物の希望的観測を表現しておいて。後でお先真っ暗に突き落とす(笑)作者、御約束の流れ。

なら、嘉助さも?(きい)

うーん!(やや)

やや!まだどうなるかわからぬことを(ねね)

勝ち戦なら帰られるわ。二年近くも夫婦が皆、京と岐阜とに別れ別れじゃ。信長様とてそれくらいの御心遣いはなされてくだされよう。(やや)

雪の小面ちゃん
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ややの希望的観測を前面に出しつつ

勝ち戦ならよいのじゃが(ねね)

雪の小面ちゃん
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ねねの不安も表現することで帳尻を合わせる

 

雪の小面ちゃん
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相反する感情を表現する、ねねやや姉妹は作者にとって表裏一体

信長様に負け戦はない。しかも、近江には浅井様が控えておられる。(やや)

雪の小面ちゃん
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作者の念押しがくどい(笑)

 

道中、気を付けて

画像:NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第八回「小豆袋」

 

これを信長様に御渡しくだされ。小豆じゃ。文は添えぬが陣中の御見舞いに。菓子になとなさいますようにと。(お市)

はい(お市の使者)

道中、気を付けて(お市)

雪の小面ちゃん
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お市から使いっ走りへの気遣いの言葉。下々に優しいお市の方が表現された一幕

 

雪の小面ちゃん
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小豆袋のエピソードを入れてきたところなんか、橋田壽賀子作品らしい。兎に角、兄と夫に翻弄された、お市の方を描くのも橋田先生のミッションに他ならない。

いずこへ行く?(おそらく、徳川方の番人)

はっ、お市の方様の御使いにて、信長様の御本陣へ陣中の御見舞いを御届けに参ります。(お市の使い)

あらためろ(おそらく、徳川方の武将)

はっ!(おそらく、徳川方の武将の配下)

御内室様の御使いじゃ!(お市の使者)

構わぬ!(おそらく、徳川方の武将)

それは何じゃ?(おそらく、徳川方の武将)

小豆にございます(お市の使者)

小豆じゃと?どれ(おそらく、徳川方の武将)

お市の方様が兄上様への御心遣いにございます(お市の使者)

(笑)信長殿は小豆が好物か(笑)よし、行け(おそらく、徳川方の武将)

雪の小面ちゃん
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浅はかの番人(笑)

 

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番人が「信長殿」って言ったから。おそらく徳川方の番人かなと

 

小豆袋が信長の手に

画像:NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第八回「小豆袋」

 

出陣じゃ!馬引け!(信長)

はっ!(信長の配下たち)

おくれるな!(信長)

殿!只今、浅井長政殿より御使者にて、お市の方様から殿に陣中の御見舞いとて、これを(信長の配下)

何?市からとな(信長)

これはこれは、さすがお市様。兄上への細かい御心尽くしと見えますな(利家)

雪の小面ちゃん
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時として、橋田先生は利家を単細胞に描きたがる(笑)

中身は小豆。陣中のつれづれに御菓子にでもして召し上がられるようにとの口上にございました。(信長の配下)

 

使いの者をこれへ(信長)

既に帰参致してございます(信長の配下)

即刻、武将たちを呼び集めい!(信長)

殿?(利家)

火急の事態じゃ!猶予はならぬ、急げ!(信長)

 

秀吉殿!殿のお召しにございます(織田方の武将)

何?出陣間際にか(秀吉)

お急ぎくだされ(織田方の武将)

袋のねずみ、殿(しんがり)は

画像:NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第八回「小豆袋」

 

直ちに軍を引く(信長)

殿!(信長)

浅井が離反しおった(信長)

何をもってそのような?(勝家)

長台詞注意報!

これを見い。お市が陣中見舞いによこした小豆じゃ。袋の両端が紐にて縛られておる。浅井の目を盗んでお市が精一杯の注進じゃ。儂が越前深く攻め入れば、浅井は近江若狭と従えて我らが軍の退路を断ち、朝倉と共に前後より挟み撃ちする腹と見えた。これが浅井、これが朝倉じゃ。その時にはこの袋の中の小豆が一粒も漏れぬと同様、我らは一兵残らず浅井・朝倉の餌食になろう。これはそれを我らに悟れというお市からの知恵じゃ。おろそかにはできぬ。この信長としたことが、見事長政にしてやられたわ!即刻兵を引く!誰ぞ、殿(しんがり)を務める者はおるか?(信長)

殿(しんがり)とは、味方の退却を助けつつ敵の追撃を食い止め、ついには全滅をも辞さないという決死の役割である(語り)

 

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殿(しんがり)は重要なキーワードだからかな。しっかりと語りを通して意味の説明を入れてきた様相にも。

殿(との)!私めが(秀吉)

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知恵者を売りにしていた秀吉が命懸けの戦に名乗り出た一幕

 

雪の小面ちゃん
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逆に戦へのコンプレックスを払拭したかった様相にも。それにしても、ここで名乗りを上げちゃうんだよね。

猿か(信長)

はっ!(秀吉)

全軍が無事、越前から退けるか退けぬか、そちの働き一つにかかっておるんじゃぞ(信長)

秀吉、命の懸けて、最後までこの金ヶ崎に踏みとどまり、朝倉の追っ手を防ぎます故、皆様方は一刻も早うお引きくだされ。全軍が無事、金ヶ崎を引かれるまで、秀吉、必ずや敵を食い止めてみせまする。(秀吉)

雪の小面ちゃん
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生きて帰ってくればヒーローだよね。死んだら死んだで、秀吉の一族が果報者になるだけ。

猿(信長)

はっ!(秀吉)

頼んだぞ(信長)

ははっ!(秀吉)

いずれ京で会おう!(信長)

秀吉に加勢する武将、なし

画像:NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第八回「小豆袋」

 

藤吉郎殿(勝家)

雪の小面ちゃん
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橋田先生が描く勝家は何かと紳士の様相にも

柴田様(秀吉)

死ぬなよ(勝家)

はっ。柴田様も御無事で!(秀吉)

秀吉殿(利家)

利家殿。利家殿の御顔もこれが見納めになるやもしれませぬなあ。(秀吉)

命を粗末にするなよ。ねね殿のためにものう。(利家)

はあ(利家)

また笑うて会おうぞ(利家)

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利家、最終的には薄情(笑)

秀吉殿(織田方の武将)

一刻も早う京へのう(秀吉)

御免(織田方の武将)

御免!(織田方の武将)

ああ(秀吉)

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こうした一幕も橋田作品っぽいかも。他作品だったら家康が加勢する情景が頻出っぽいので。いろいろ事情があるとは思うけど。いまだに家康が面(かお)を明らかにしていなかったりと。

 

殿の秀吉と全軍総退却

画像:NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第八回「小豆袋」

 

いいか?十分に引き付けてから撃て。いいな?まだよ。まだまだ、まだまだ。まだよ。まだまだ。火蓋を切れ。放てー!(秀吉)

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砲戦になってやっと、弥兵衛、嘉助、弥助の姿を拝むことに

 

雪の小面ちゃん
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第八回は何とか尾藤イサオさんが姿を現しましたね。第七回はクレジットタイトル五枚目なのに、劇中では欠席の様相を呈していたので(笑)

 

雪の小面ちゃん
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家康が秀吉に加勢するような連携が描写されなかったのは寂しい限り。これも橋田壽賀子作品、故に。

 

 

雪の小面ちゃん
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第七回の信長上洛で使われた映像が。第八回で落ち武者と化した信長として再利用(笑)

 

思いがけぬ浅井の離反で信長軍は全軍総退却となった。琵琶湖の西、朽木谷を越えて京へ。信長軍の必死の逃亡が続く。もちろん、信長敗るの噂はたちまち岐阜にも届いていた(語り)

 

信長敗るの噂

御姉様(やや)

まことか?まさか、信長様が(ねね)

 

その知らせを聞かれて、御父様もずっと御城に詰められているそうな。負け戦の隙に乗じていつ何時どのような敵が美濃を侵すやもしれぬ。御姉様も万一の時の、御覚悟を。(やや)

では、藤吉郎をはじめ皆様の御命は?(とも)

雪の小面ちゃん
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ともが、ややに質問した!ややを拒否った冒頭の情景はなんだったんでしょうね(笑)作者の気まぐれということで。

分かりませぬ。ただ、秀吉殿は殿を御勤めなされているとか。もしものことがあっても取り乱すなと、御父様が。(やや)

結婚して9年。秀吉の消息も分からず、生死を案じるような事態は、ねねには初めてであった。命さえ無事であれば。ねねは、ただそれだけを神に祈った。永禄十三年四月。元亀元年と改元されたその年のことであった。(語り)

 

 

画像:NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第八回「小豆袋」

 

再放送当日、渡隅ツイート抜粋

 

 

 

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