NHKおんな太閤記、第六回「一夜城主」気にならない道理がない台詞と語り

NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第五回「墨股築城」

 

NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第六回「一夜城主」の台詞と語り集です。

ネタバレ、御免!

 

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第六回「一夜城主」の概要

NHKオンデマンドの場合

秀吉は小一郎や小六らと一夜で墨俣(すのまた)城を築き、城代として常駐します。隣家の利家とまつに第一子が生まれると、ねねも子どもを欲しくなりました。永禄10年(1567)8月、信長が美濃に総攻撃をかけると、秀吉の調略活動や前線部隊長としての活躍が功を奏し、稲葉山城は陥落。秀吉は信長から瓢箪(ひょうたん)の馬印を許されますが論功行賞はなく、気落ちします。しかし、ねねに励まされてやる気を取り戻します。

大河ドラマ おんな太閤記(たいこうき) 第 6回 一夜城主 -NHKオンデマンド
秀吉は小一郎や小六らと一夜で墨俣(すのまた)城を築き、城代として常駐します。隣家の利家とまつに第一子が生まれると、ねねも子どもを欲しくなりました。永禄10年(1567)8月、信長が美濃に総攻撃をかけると、秀吉の調略活動や前線部隊長としての活躍が功を奏し、稲葉山城は陥落。秀吉は信長から瓢箪(ひょうたん)の馬印を許されます...

気にならない道理がない台詞と語り

登場人物の台詞と語りを網羅しました。

 

弥五六と嘉助

怪しい奴がうろうろしとるぞお!(森弥五六)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

ガッツさん、登場!

 

待て待て、待て待て、儂は怪しい者じゃない!儂はな、木下藤吉郎秀吉殿の妹御の亭主、嘉助と申す者!義兄様に会いとうて来た!待て!儂はな、秀吉殿の義弟(嘉助)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

早口言葉の様相を呈した嘉助

 

ちょっと、おい、こら!後でお咎めを受けても知らぬぞ!手荒なことをするな!儂は義兄様に会いとうて来たのじゃ!(嘉助、語尾不明瞭)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

台詞の忘却と対峙した、せんだみつおさん(笑)早口でしかも滑舌が何とも

 

こら!きたまら何をする!儂はな、儂は、秀吉殿の義弟ぞ!義兄さまー!秀吉殿ーー!!(嘉助)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

きたまら(笑)

 

画像:NHK『おんな太閤記』第六回「一夜城主」

 

うるさいわこいつう(森弥五六)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

(大爆笑)

 

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

せんだみつおさんの引っ叩かれたリアクションが天才的(笑)

 

何を騒いでおる?(小一郎)

こやつ、砦の周りをうろうろして、愚にもつかぬことをわめいております。ちとおかしいのかもしれませぬな(名無しの足軽)

嘉助さ!(小一郎)

なんじゃあ、小一郎さでねえか(嘉助)

どうした?(小一郎)

よかったあ(嘉助)

みろみろみろみろー!うったとおりじゃろう!小一郎殿じゃとで儂の義兄様よ!それをこやつらはなあー!特にこの者はな―、儂を(嘉助)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

嘉助の滑舌が(笑)

 

嘉助さ、何しに来た?(小一郎)

そんなことより、腹減った、寒いんじゃ、火はないか?なんぞあったかい物、食わしてくれよー(嘉助、語尾不明瞭)

侍になれぬという法はない

んー、あー、やっと人心地ついたわ!(嘉助、発話不明瞭)

嘉助さ、田舎でなんぞあったのか?(小一郎)

いやいや、おっかさまもきいも、この上のう息災じゃ。わしゃ年中、怒鳴られとるわ(嘉助)

じゃあ、なんでわざわざ、ここは戦場ぞお。呑気に砦見物でもあるまい(小一郎)

もう一杯もろてええかのう?(嘉助)

嘉助さ(小一郎)

おう。実はのう、秀吉殿にお仕えしようと思うてのう(嘉助)

なんじゃと!(小一郎)

秀吉殿は、この砦の大将と聞いた。家来が一人増えてもよかろうが。のう、秀吉殿?(嘉助)

戯けたことを言うな!お主は百姓ぞ。田畑を守るのが(嘉助)

お主じゃとて同じではないか。それでもちゃんとここで、秀吉殿の家来になっとるわ。儂がなれぬという法はない。のう、秀吉殿?(嘉助)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

法はない

 

お主と儂は違う!(小一郎)

どこが違う!儂じゃとて習えば、槍や鉄砲ぐらい使えるようになるわ!誰にも負けはせん!(嘉助)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

戯言を申すな、嘉助

 

兄さ(小一郎)

頼んます、家来にしてくだされ!儂はな、侍になりたい!侍になって手柄を立ててきいにも楽させてやりたい(嘉助、発話不明瞭)

一生懸命務めるけえ、どうかここへおいてくだされ!(嘉助)

よかろう、しばらくおってみい(秀吉)

兄さ!(小一郎)

嘉助さとて我らが身内じゃ。嘉助さがそのつもりなら、侍になるのもええではないか、のう。身内が一人でも儂のそばにおってくれるのは心強い話じゃ(秀吉)

はー、秀吉殿お、かたじけない!んいやー、儂はよい義兄さをもったあ!やるぞお、小一郎さ、見ていてくれ。儂はなあ、わしゃ、秀吉殿の義弟として恥ずかしくない侍になってみせる!やるぞー!やるぞー!(嘉助)

ねねを預かっていた利家

嘉助殿は御義母様にとってもきい殿にとっても大事な御方じゃ(ねね)

それくらい秀吉殿とてよう御承知じゃあ。お姉様がわざわざ行かれずとも、な嘉助殿をお帰しくださる(やや)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

ややは悪戯に秀吉を嫌っているだけ。義兄の真実をわかってない。

 

それぐらいの分別があるなら苦労はせぬわ(ねね)

小一郎殿もついておられるではないか。お姉様が余計な心配をなさらずとも大丈夫じゃ(やや)

秀吉殿に申し上げられるのは私しかおらぬ。嘉助殿を御義母様やきい殿にお返しするのが嫁としての私の(ねね)

申し訳ねえ!あんなうつけを亭主に持ったばっかりに、義姉様にまでとんだ迷惑かけて(きい)

嘉助殿が悪いのではありませぬ。身内に、秀吉殿のような方がおられれば、心動かされるのは無理のないこと、それを窘めてくださるのが、秀吉殿の御役目なのじゃが(ねね)

どうでも行かれるというのか?(利家)

はい、お許しくださいまし(ねね)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

橋田先生的には「~ませ」を好まず

 

ならば、致し方ないのう(利家)

利家様!(やや)

ねね殿にはねね殿の立場もあろう。ならば、供をつけよう(利家)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

供?偉そうに。利家、御前が一緒に行け

 

いいえ、そのような御心配は無用でございます(ねね)

ねね殿を独りでやるわけにはゆかん。道も不案内、またいつ敵に会わぬともかぎらん。もしものことがあったら秀吉殿からねね殿を預かっている儂の顔が立たぬわ。これだけはきいていただく(利家)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

だから利家、御前が一緒に行け。子作りに専念できるくらい暇を持て余しているくせに。

 

おなご専門ガッツアンテナ

穂先が高い、穂先が!(小六)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

小六も偉そうに

 

はい、次い!(弥兵衛)

あれ、おなごじゃ。おなごが来たぞ!おなごじゃ!(森弥五六)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

おなごの登場にやたらと敏感だったガッツさん

 

何をしておーる!(小六)

さあ、次(弥兵衛)

おなごが来たあ?何しに来た?(秀吉)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

西田敏行さんの言い回しのテンポが

 

早う門を開けろ!(小一郎)

義姉様!きい!(小一郎)

ねね!おかかあ!(秀吉)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

「ねね!」って、橋田先生が言わせたのかな??西田敏行さんは比較的自由だからようわからぬ。

 

御久しゅうございます(ねね)

嘉助を叩け!

きい殿!(ねね)

 

画像:NHK『おんな太閤記』第六回「一夜城主」

 

このろくでなしめ!(きい)

儂やおっかさを捨ててようもこんなところへ!(きい)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

平幕の粋のよい力士が三役力士に果敢に立ち向かっていくみたいな。役者として登り龍だった当時の泉ピン子さん。

 

きい、何をする!(嘉助)

待てえ!(きい)

あっ、いたーい!ちょっと手貸してくれ!(嘉助)

きい、やめろ、おら、きい、きい!(小一郎)

あー!!(嘉助)

離せえ!叩いてえ、あのうつけの性根を入れ替えてやるう!(きい)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

きいの語尾がかわいい

 

きい!(小一郎)

離せえ!(きい)

まさに亭主関白

ようきたあ、ようきたのう。おかかには一度この砦を見せたかったのじゃ。どうじゃ大したもんじゃろうが。儂もお城をお預かりする身分になったわあ(笑、秀吉)

御前様(ねね)

おかかあ、会いたかったぞう(秀吉)

御前様が御無事で、何よりでございます(ねね)

うん(秀吉)

兄さ(小一郎)

うん。おう、きい!きいもよう思い立ってここまで(秀吉)

兄さ、嘉助さ連れて戻る!(きい)

まあそう言うな。せっかく嘉助さがその気になっておじゃったのじゃ(秀吉、語尾不明瞭)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

おじゃった(笑)

 

きいもおかかなら、嘉助さの気持ちは少しは察してやれい(秀吉)

そうじゃそうじゃ、儂とてもなあ、考えに考えた末のことじゃあ。それに、秀吉殿も、喜んで召し抱えると言ってくださっとるのじゃあ(嘉助)

なんじゃとお!(きい)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

役者として申し分のない醸し出しで魅せた、泉ピン子。橋田先生からの抜擢に実力でしっかりと魅せる。

 

御前様(ねね)

そう怒るな。おかかの言いたいことはようわかっておる(秀吉)

では、嘉助殿を、中村へお帰しくださいませ。わたしくはそのためにここへ(ねね)

久しぶりにおうたんじゃそうがみがみ言うことはないではないか(秀吉)

御前様!(ねね)

嘉助が侍になって何が悪い!儂は儂の才覚がある!おかかじゃとて、余計な差し出口は許さぬぞ(秀吉)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

なんか、嫌な秀吉を現しはじめたね

 

のう、身内の者が儂を助けてくれると言うておるんじゃ。嬉しいではないか。儂の為に喜んではくれても文句を言う筋合いではないではないか(秀吉)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

否定語+否定語=肯定語

 

きい、奮闘空しく

そんな勝手な話があるか!田や畑はどうするんじゃ!おっかさや儂はどうなるんじゃ!
嘉助さが戦で死んだら、儂は嫌じゃ!嘉助さを返してくだされ!(きい)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

泉ピン子さん、兎に角、勢いで魅せる

 

案ずるな、悪いようにはせん。きい。きいにも今に楽をさせてやるぞ。畑仕事だけがあ、親孝行ではあるまい。おっかさまのこともちゃんと考えておる。儂のことを信じておればよい、のう(秀吉)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

信じられる道理がない

 

もう、御前様という人は(ねね)

おかか。おかかが、おっかさまやきいのことを思うてくれる気持ち、有難いと思うておる。礼を言うぞ。儂には過ぎたおかかじゃ(秀吉)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

橋田先生が好きな台詞をコンビネーションにて

 

きい。儂の為に、ここまで来てくれて、礼を言うぞ(嘉助)

おうおう、何をしておる?入れ(秀吉)

御頭のおかか様は、綺麗な御方じゃのう(森弥五六)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

やはり、綺麗のおなごに目がないガッツさん(笑)

 

誠に、御頭のかか様かのう?(名無しの足軽)

信じられんのう(名無しの足軽)

(笑)儂のおかかじゃ(高笑い、秀吉)

弥兵衛とねね

せっかく来たのに、無駄でした(ねね)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

おっ、トメ前の弥兵衛が、ねねとの絡み

 

そんなことはありませぬ。義姉様が見えてみんな喜んで。義姉様の為に、騒いでいるのです(弥兵衛)

怖そうに見えても、皆さん良い方達ばかりなのですねえ(ねね)

ああ、秀吉殿や、小一郎殿の御人柄でしょう(弥兵衛)

どのような暮らしをしておるかと案じておりましたが、安堵いたしました(ねね)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

ねねの「安堵いたしました」も比較的頻出

 

はっ、ややにも、堅固でやっておると(弥兵衛)

ややの為にも御無事でいてくだされ(ねね)

ガッツさんの回

敵襲じゃ!敵襲じゃあー!(森弥五六)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

ある意味で第六回「一夜城主」はガッツさんの回。大活躍でしたね

 

小一郎、おかかときいを頼むぞ(秀吉)

はっ!(小一郎)

義姉様、大丈夫じゃ、こちらへ(小一郎、語尾不明瞭)

慌てるな、敵は小人数(こにんずう)じゃ!(小六)

小一郎に質問攻め

嘉助さー、嘉助さー(きい)

いよいよ戦か、悪いとこへ来たのう(きい、発話不明瞭)

こんなものは戦のうちに入らぬわ、毎晩のようにある、すぐおさまるけえ(小一郎)

いつまでこの砦で?(ねね)

稲葉山の斎藤龍興を倒すまで(小一郎)

まだ大きな戦があんのか?(きい)

そのための砦じゃ(小一郎)

それはいつじゃ?(きい)

さあのう、一年先か二年先か(小一郎)

それまで嘉助さは帰ってこんのか?(きい)

好きでここに来たんじゃ、仕方あるまい(小一郎、発話不明瞭)

二人とも、ここを動かぬように、大丈夫じゃ(小一郎)

小一郎殿(ねね)

行けえー!ひるむなあー!(秀吉)

敵襲の義姉妹

きい殿(ねね)

はい(きい)

秀吉殿は、砦を預かる、身分になっても、心許せる家臣がおらぬ。それ故、身内の者を、周りにおいておきたいのじゃ。その気持ちがわかるほどに、嘉助殿のことも、強う言えなんだ。許してくだされ(ねね)

儂はもうあきらめた。兄さには負けたわあ。義姉様も苦労なさるのう(きい)

あんな戯けに惚れた、儂が因果じゃ。侍になったら出世してもろうて、好き放題贅沢させてもらうわ。偉うならねば、ただではおかぬわ(きい)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

きいの落城が表現されちゃった

 

永禄十年の御正月

永禄九年も過ぎ、十年の新春を迎えた。秀吉は、稲葉山への総攻撃を前に墨股の砦を守り続けていたが、正月になると休暇を取って帰ってきた(語り)

さっ(ねね)

ああ美味そうじゃのう(秀吉)

なあ?せっかく戻られたんじゃ、中村の御義母様の所へ、御機嫌伺いに行ってくだされ。墨股へ戻られたら、またいつお会いになれるか(ねね)

せっかく帰って来たのじゃ、おかかのそばでのんびりしていたいわ(秀吉)

御前様(ねね)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

佐久間良子さんの色っぽい言い方が(笑)

 

中村へは、嘉助を帰した。儂が墨股へ戻れば交代に小一郎を中村へやる、それでええではないか(秀吉)

それでは済みませぬ。小一郎殿も嘉助殿もあのようなことになって、一度ようお詫びしなければ(ねね)

せっかくの正月にわざわざ怒鳴られに行くこともあるまい。おっかさまにわー、おかかがなにくれとのうようしてくれる。おかかが孝養を励んでくれる故、儂も心置きのうお勤めができるんじゃ。有難いと思うとるぞ。これからもー、儂に代わって、おっか様のこと頼んだぞ、うん(秀吉)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

台詞後の「うん?」とか「のう」の聞き返し。このあたりは脚本というよりも西田敏行さんの所以が強そう。

 

御前様(ねね)

おっか様は果報者じゃ。おかかのような嫁をもろって。儂も有難いと思うとる。ねねはええおかかじゃ(秀吉)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

橋田先生、果報者じゃと有難いと思うとるのコンビネーションプレイ(笑)

 

御前様(ねね)

ごめんくださりませえ(とも)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

「ください」でなくて

 

かまわぬ、ほっとけ、ほっとけ(秀吉)

そうはいきません(ねね)

はい!

とも、舅と姑から逃げたい

まあ、ようお越しなされました。御前様、義姉様がお見えじゃ、どうぞ(ねね)

きいから御前様も小牧に帰ってると聞いて、(とも)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

この辺の台詞回しとか(笑)長山藍子さん、妙にやばい醸し出し

 

墨股では大層なお手柄だったそうな。大したものよのう(弥助)

あれしきのこと、本当の戦はこれからじゃ(秀吉)

ささ(ねね)

あっ、どうぞもう構うてくださるな。客に来たのではないちと頼みごとがあっての(とも)

うちの人も、墨股に連れてってはもらえまいか?嘉助さと同じように御前様の下で(とも)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

一見、棒読みの風味なんだけど。長山藍子さんの場合、妙なエッセンスが醸し出される。

 

侍になりたいというのか?(秀吉)

嘉助さあは、御前様に召し抱えられたそうな。大層大きな顔して帰っておじゃったわ。のう、嘉助さにできるものならうちの人にでも(とも)

か、か、か、嘉助さと儂とは違う。わ、儂は、とても戦などに恐ろしゅうて。今の暮らしの方が性に合うとるんじゃ(弥助)

 

画像:NHK『おんな太閤記』第六回「一夜城主」

 

またそのような意気地のないことを。藤吉郎に任せておけば、よいよいに取り計らってくれるわ、なあ、藤吉郎?(とも)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

台詞の音量に緩急をつける、とも(笑)

 

おおお。しかしのう、弥助殿が嫌じゃと言うておじゃるものを(秀吉)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

橋田先生、おじゃるおじゃるって(笑)

 

嫌じゃなどとは言わせぬ。藤吉郎はじめ小一郎も嘉助さあも我らが兄弟、皆侍になった。儂らだけ除け者にされるのは。な、そうじゃろ?(とも)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

とも、怖い(笑)長山藍子さん、ここでも台詞の緩急で情感を醸し出す

 

のおー、儂のことを少しでも大事に思うてくださるのなら、御前様からも藤吉郎にお願いしてくだされ。朝から晩まで、舅や姑に怒鳴られながら、畑仕事をしている儂の身にもなってほしいわ(とも)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

おんな太閤記にも嫁姑、加えてお舅問題を織り交ぜた橋田先生(笑)

 

ねねさはええのう、姑の苦労ものうて。なっ、うちの人が侍になってくれたら、儂もあの家を出られるう。舅、姑の辛い思いは、もうたくさんじゃ。なあ藤吉郎、頼む、儂の身にもなってくれ(とも)

姉さ(秀吉)

(笑)正月じゃあのう、な、飲も飲も、ささささあ(秀吉)

 

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

この情景の長山藍子さん。極めて絶品過ぎる。上手い。笑うしかない。棒読みっぽいんだけど、実は台詞回しが巧み。技術力がやばいね。当時、勢いで魅せていた泉ピン子さんとの演技力の違いを存分に発揮した様相。凄いわ。

 

枯れ木も山の賑わい

おかか、帰ると言うておる(秀吉)

まあ(ねね)

なんぞ土産に持たせてやる物ないか?(秀吉)

あっ、整えてございます(ねね)

姉様はのう、不憫な御人でじゃ。口減らしに早う嫁に出されて苦労のし続けじゃ(秀吉)

弥助殿は?(ねね)

うん。正月が明けたら儂が墨股へ連れて行く。弥助殿とて我らが一族じゃ。なんとか引き立ててやらずばなるまい。「枯れ木も山の賑わい」じゃ(笑、秀吉)

まあ、身内は一人でも多い方がええ。おお、おかかにも兄上がおいでじゃったのう。家定殿は信長様の足軽じゃが、あっ、儂が殿にお願いしていずれ我らが配下に頂戴しよう、のう。お互い少ない身内じゃ。これからは一門助け合うて結束していかねばのう(笑)うん(秀吉)

それじゃなあ、藤吉郎、よろしく頼む(とも)

ああ心得た(秀吉)

お気をつけて(ねね)

どうも、いつもいつも。それじゃあな(とも)

ああ、気つけてのう。舅殿によろしゅうのう(秀吉)

はい、それじゃあ(とも)

想定外の利家

ねね殿!ねね殿!ねね殿!うぉー!(利家)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

滝田栄さん、かなりスイッチ入ってたね(笑)

 

はい!(ねね)

ねね殿!ね、ね、ねね殿!まつが(利家)

どうなされた?(秀吉)

まつが、産まれる、産まれるんじゃ!(利家)

うま?(ねね)

まだじゃまだじゃと思うていたら急に。正月で誰も居らぬ、困った(利家)

兎に角、お湯を沸かしてください(ねね)

お湯、お湯、お湯!(利家)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

きっと、滝田栄さんなりに真摯に利家と向き合ったんだろうね

 

あっ、飲む湯ではございませぬ。大釜にたっぷりと(ねね)

ああ、さようか(利家)

あっ、御前様。お美代殿のとこへ行って、おかかたち手伝いによこしてくだされ(ねね)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

大鹿次代さんの登場がなかったのが残念

 

ねね殿、大丈夫かのう?(利家)

早う(ねね)

(笑)落ち着かれませ、利家様(秀吉)

(笑)そういうお主こそ(利家)

ちょっと失礼します(名無しのおかか)

きゃー!(名無しのおかかたち)

男の方は出ていてくだされ!(名無しのおかか)

おお、分かった分かった(秀吉)

男はこういう時には何の役にも立ちませぬな(笑、秀吉)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

女尊男卑の情景。橋田壽賀子作品では、ある意味でお約束の様相にも

 

利家とまつの子

利家様!(秀吉)

産まれた(利家)

産まれた。産まれた(秀吉)

産まれた産まれた、うぉー!(利家)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

どうなんだろうね。橋田先生は脚本でガッチガチに固めたい御方。演者の過ぎたパフォーマンスを好まない傾向だけど。

 

おめでとうございます。男のお子様でございます(ねね)

 

画像:NHK『おんな太閤記』第六回「一夜城主」

 

ねね殿!(笑、利家)

まつ、でかしたぞ(利家)

よいお子じゃ。かわいいのう(秀吉)

父親になった利家の喜び、妻として、母としての幸せに満ち足りたおまつの顔、目を細めて赤子を見つめる秀吉。私も母になりたい。結婚して初めて、ねねはそう思っていた。(語り)
雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

兎に角、ねねの果報は母になること。別に、秀吉の出世を望んでいたわけではない。

 

稲葉山攻め

その年の八月のことである(語り)

信長様よりの使者でござる!(信長からの使者)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

昭和大河にありがちな乗馬のテイ

 

画像:NHK『おんな太閤記』第六回「一夜城主」

 

いよいよ稲葉山を攻める時が来た。龍興の重臣、稲葉通朝、氏家卜全、安東伊賀守の三人衆が龍興に離反し、信長様に内通してきた。即刻、殿は大軍を率いて御出陣あそばされる。我らも、かねての作戦通り(秀吉)

お主、稲葉山の内輪揉めを待っておったのか(小六)

(笑)稲葉山は動揺し、士気も落ちておる。そこを一挙につく!(秀吉)

三人衆に、信長様へ、寝返られては龍興もさぞ泡を食うておろうのう(小六)

これもみんなおぬしの差し金じゃろう、ええ?三人衆と、龍興の間がうまくいかぬように、あることないこと噂をまき散らし。そういうことにかけてはお主、抜け目がないからのう、ええ?(小六)

そのために日頃から手の者を飼うておる。戦はここでするものじゃ(笑、秀吉)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

秀吉が飼っているのは、おみつ

 

それでは今宵にでも?(小一郎)

ああ。殿は明朝、稲葉山の麓に陣を敷かれる。というて正面から攻めたとて、難攻不落を誇る山城じゃ。到底落とすことはかなわん。儂と小六殿と又十郎殿は、城の搦手へ回り、城内へ潜入する(秀吉)

いや、そいつは無理じゃ。城の搦手は険しい壁で、とても人が行けるような所ではないわ(小一郎)

だからこそ、敵も油断しておる。守りも手薄じゃ(秀吉)

しかしのう(小一郎)

この辺のことは儂に任せておけ。儂も儂の手の者も我が庭のようなものじゃ。この山の間道を抜け、峰伝いに回ると稲葉山の後ろへ出る。道案内は儂がしよう(小六)

道は険しゅうても、何としてもたどりつかねばならん。小一郎はのう、この大手門の攻め口で六百の兵を率いて待機していろ(秀吉)

分かった(小一郎)

儂は兵糧とともに、このふくべに酒を入れ城内に潜入する。無事城内に潜入できたら、水門の樋を引き上げこのひょうたんを振る。このひょうたんを見たらそこから攻め入るのじゃ。合図はこのひょうたんぞ、抜かるな(秀吉)

兄さ(小一郎)

案ずるな、小六殿がついておる(秀吉)

そうよ。この日の為に儂は、秀吉殿にお仕えしておるのじゃ。この砦も、稲葉山を、つぶすために造り今まで守り通してきたではないか。仕損じてたまるか!秀吉殿の一世一代の晴れの舞台じゃ。必ず成就して魅せるわ(笑、小六)

小一郎、しっかり頼んだぞ。合図はこのひょうたんぞ、ひょうたん。抜かるな(秀吉)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

橋田先生、くどい(笑)一度言えばわかる

 

ひょうたんか、よし(小一郎)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

この情景も、西田敏行さんの台詞の負担が結構大変

 

弥兵衛殿にもしものことがあったら秀吉殿のせいじゃ。秀吉殿さえいなかったら、こんな危ない目に遭わずにも済んだんじゃ(やや)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

ねねと一緒に祠(ほこら)参籠(さんろう)のややが、念仏ではなく義兄の恨み節を唱えた一幕(笑)

 

その夜のうちに、秀吉の作戦は開始された(語り)
「絵本太閤記」によると、稲葉山の険しさは例えようもなく、岩石がそばだち、人路は途絶え、松柏生い茂って月の影を隠したが、秀吉の身の軽さは、あたかも猿のようであったと書かれている。(語り)

 

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

戦闘シーンを端折った、このつなぎ方(笑)このあたりも橋田先生ならでは。そういえば、TBSの橋田壽賀子・石井ふく子作品でも、吉良上野介を殺めるシーンを端折ったような忠臣蔵もあったよね。

 

画像:NHK『おんな太閤記』第六回「一夜城主」

 

秀吉、語りや映像に頼れず

画像:NHK『おんな太閤記』第六回「一夜城主」

 

長台詞警報レベル!

ようやく稲葉山の絶頂にたどりつき眼下に稲葉城を見下ろしたれば、儂の思うたとおり、城のからめ手は険しい地形を頼りにして一人の番兵も置いてはおらぬ(笑)してやったりと主従八人。山を駆け下り、城の塀際に近づくと(笑)気を押し倒してのう、周りを巡らせた一丈の堀にかけ、それを渡って城内へと忍び入った(秀吉)

 

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

登場人物による音声情報で合戦の詳細を表現しようしたことで。殺めの

情景映像を端折った橋田壽賀子作品ならではの試み。

 

そこでのう、儂が番人の雑兵十余人を斬り殺し(小六)

やまてくだされ!人を殺す話など聞きとうはないわ(やや)

やや、戦とはそういうものじゃ。斬らねばこっちが斬られる(弥兵衛)

御前様も?(ねね)

いやいや、殺しは専ら儂の役目でのう。秀吉殿は、どうも、殺生が御嫌いらしい(小六)

おかかにいつも言われておるんじゃ。できることなら殺生はしとうない(秀吉)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

後々まで肝に銘じておけ

 

無益な殺生ではないわ。雑兵どもの具足が入り用だったのよ。それを着て我らは、斎藤方の兵に成り済ました(小六)

見破られなんだのか?(きい)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

きいを使って、子供にありがちの質問魔を表現した橋田先生

 

(笑)それから、柴や薪を積んだ中に火を放ち、飯櫃を抱えて攻め口へ兵糧を運ぶ様子を繕うて、大手門まで急いだが、誰一人として、怪しみ咎める者はおらなんだ(秀吉)

まあ、運のいい(とも)

身を捨てて事に当たれば運は開くものじゃ。この手で開くんじゃ!そのまま大手門へ回り、かねて小一郎と、示し合わせたとおりのう(笑)このふくべをのう、竹の先に結び付け、塀際高く差しい出した(笑)と同時に小六殿は、水門の桶を引き上げ、ここから押し入って破れと、味方を差し招いた。手を挙げてのう(秀吉)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

秀吉の長台詞、やばい

 

ふくべは見えたのか?(きい)

ああ、よう見えた(小一郎)

大手門口に控えておった、小一郎は、六百余りの手勢を率いて、どっと塀際に押し寄せた。小六殿のあないに従うて、堀に飛び入り、水門から城内に攻め入った(笑)その中には、弥兵衛殿も弥助殿も嘉助殿も居ったのう(秀吉)

御前様(やや)

ちゃんと無事に戻ってきたではない(弥兵衛)

きい。わしゃな、わしゃ、一番乗りしたんじゃぞ!のう、小一郎殿!弥助さは、腰抜かされてのう(嘉助)

な、なんせ、初めての戦じゃ。この次からはしっかりやるけえ(弥助)

矢や鉄砲の球は飛んできたのか?(きい)

おお、思わぬ奇襲じゃ、慌てふためいて鉄砲や石矢を飛ばしてきた。ところがな、城内には火の手が上がってのう(嘉助)

(笑)儂が柴や薪に放っておいた火が一時に燃え上がったのよ。たちまち黒煙天をつき内は上を下への大騒ぎよ(笑)その大混乱に乗じて我が手勢六百余りは、城内に乱入し、大門を開いて鬨(とき)の声を上げた。場外に陣を敷いていた信長様の大軍は、その鬨の声に応えるように、どっと攻め入り、稲葉山の井ノ口城の二の丸まで打ち破った(笑)これでは流石の龍興もひとたまりもないわ。ついに信長様の軍門に下り、城を明け渡したというわけじゃ(秀吉)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

作者御自身の自己実現に終始し。役者の負担を軽減する道理がなかった忘却との闘い。西田敏行さん、頑張ったね。他の役者さんたちも戦々恐々と言いますか。他人事じゃなかったと思うよ。

 

おお、肩が痛うなったわ。儂まで戦行ったような気になる(きい)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

西田敏行さんをスピーカー代わりにして。戦気分を味わってもらうのが橋田先生の狙いでもあるからね。

 

(笑)いやあ、皆よう働いてくれた。儂はいい家来を持った。秀吉、礼を言うぞ。さあさあ、飲んでくれ飲んでくれ(秀吉)

しかし聞いてみれば、今度の戦も藤吉郎一人の働きではないか(とも)

そうよ、美濃の川並宗の懐柔といい、墨股築城の作戦といい、また、稲葉山攻略の手並みといい、いずれも秀吉殿の御力なくばできぬことじゃ(小六)

ではさぞ、信長様の覚えも目出度いことであろうな。どのような恩賞をくだされるか。ねねさはよい亭主殿を持って幸せじゃのおう(笑)また出世は疑いなしじゃ(とも)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

とも、そんなことを言ってられるのは今だけの故に

 

そうじゃそうじゃ(小六)

 

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

情景映像を端折ったことで。尋常でない負担が西田敏行さんに(笑)次に橋田壽賀子作品からオファーがきても。やんわりとお断りしたくなるかもね(笑)

 

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん
それでも、TBS『橋田壽賀子ドラマスペシャル 旦那さま大事』のオファーは受けてましたね。相手役が佐久間良子さんだったから断れなかったのかな(笑)

 

 

橋田壽賀子ドラマスペシャル 旦那さま大事|ドラマ・時代劇|TBSチャンネル - TBS
橋田壽賀子脚本。戦国武将・山内一豊とその妻・千代のエピソードを描いたハートフル時代劇。出演は佐久間良子、西田敏行、池上季実子ほか。

母衣衆、前田利家

母衣衆(ほろしゅう)、中川重政(勝家)

稲葉山攻略が一段落すると、信長の論功行賞が行われた(語り)

母衣衆、生駒勝介(しょうすけ)。母衣衆、前田利家。母衣衆、毛利秀頼。以上(勝家)

「作って」は駄目!

あっ!御戻りでしたか。どこぞ、お加減でもお悪いのか?(笑)珍しいこともあるもんじゃ。御前様が黙っておられると、見知らぬ人がおるような(ねね)

おかか(秀吉)

はっ?(ねね)

墨股へ、行ってくれぬか?儂と一緒に行ってくれ(秀吉)

あは、はい。では、お弁当などを作って御供いたしましょう。また、墨股の苦労話などお聞かせください(ねね)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

現代劇で、あれだけ死後の様相を呈していた「こしらえる」を多用していたのに。なぜここで使わぬ(笑)

 

墨股ピクニック

御前様とこうして二人きりで歩くのは久しぶりでございますなあ(ねね)

そうじゃのう、添うて六年になるというのに、中村のおっか様の所へ行ったきりじゃった(笑、秀吉)

墨股へ連れてってやるとおっしゃった時は、本当にうれしゅうございました(ねね)

じゃが墨股ではのう(秀吉)

どこでもええのじゃ。御前様と二人だけで歩けるなら(ねね)

おかか(秀吉)

かわいい花(ねね)

おお、よしよし、摘んでやろう(秀吉)

あっ、いけん!生きているものを(ねね)

ああ。痛うない、痛うない、大丈夫じゃ。優しいのう(秀吉)

さあ(ねね)

うん(秀吉)

御用済みの一夜城

画像:NHK『おんな太閤記』第六回「一夜城主」

 

誰もおりませぬ(ねね)

廃城になった、御用済みじゃ。稲葉山を攻めるための足掛かりだったのじゃ。落ちてしもうたら要らぬのは道理じゃ(秀吉)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

御用済みになった墨股城が描写されるなんて珍しいよね。この点も橋田先生ならではの着眼点かも。

 

そうでしたか。それで御前様(ねね)

苦労して築き、守ってきた城じゃ。ここで血を流して果てた者もおる。あの頃のことが、目に浮かぶ。皆もよう、持ちこたえてくれた。家を離れ、妻や子を置いて戦に明け暮れる毎日じゃった(秀吉)

皆さん、よい方達ばかりでしたなあ。わたくしがここへ伺った時、ようしてくださいました。でも、立派に御勤めを果たされたのじゃ。皆様も喜んでくださいましょう(ねね)

おかか、儂は何のために命まで懸けて、働いてきたのかのう。皆にも辛い思いをさせた。そうまでしてなぜ(秀吉)

御前様(ねね)

此度の、戦功で利家殿は母衣衆になられた。母衣衆と言えば殿の御前をお守りする最高の武将じゃ。それも特別の手柄のあった者だけがなれる。じゃが儂は外された。なぜだか分かるか?儂の働きは利家殿に劣るとは思わぬ。いや利家殿より(秀吉)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

いつの間に。利家を様付けするの、止めたの?

 

御前様!(ねね)

儂にはのう、家柄がないからじゃ。なんぼ殿の為にお尽くししても、母衣衆にはなれぬ。儂はこの墨股で、一世一代の大仕事をしてきたつもりじゃった。皆もようついてきてくれた。じゃがそれも空しいことよ(秀吉)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

単純に適材適所だったんじゃないの。ちなみに、信長の近習になり過ぎると、一国一城の主とか、出世は遠のくと思うけど。

 

安堵いたしました

長台詞警報レベル!

(笑)急に、墨股へ行きたいとおっしゃられたので、何事があったのかと案じておりましたが、それ故でございましたか。浮かぬお顔もそれ故で。はあ、安堵いたしました。御前様は、それほど出世なさりたいのか。これまでの御勤めも、やっぱりみんな出世のためじゃったのか。御前様は、その時々の御勤めを精一杯なさりたいとおっしゃっておられた。あれは偽りじゃったのか?(ねね)

おかかに儂の悔しさなど分かってたまるか(秀吉)

御前様はそういう御人じゃったのか!(ねね)

しっかりなされませ。秀吉殿らしゅうない。出世なさろうとなされまいと、御前様は御自分が好きで、御勤めを果たされた。それが、無事成就されたのじゃ。それで十分じゃありませぬか。そんなことよりも、下の者を大事になされませ、なあ?上ばかり見て、下の者を忘れるようなことになっては、みんなはついてはきてくださいませぬ。御前様がいくら偉うなられたって、何の御働きにもならないではございませぬか。御前様が、つまらぬことでくよくよしていらしたら、御前様のために、命を懸けて働いてくだすった方達は、浮かばれないではございませぬか(ねね)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

半端ない長台詞(笑)佐久間良子さん、やばい。凄い

 

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

「くださった」でなくて「くだすった」なんだよね

 

そうよのう、おかかの言う通りじゃ。くよくよしてはおられぬわ。儂は儂の思うた通り、のことをしてきただけのことじゃ。これからも、儂のしたいことを存分にやるだけじゃ。やれることを有難いと思うてのう(秀吉)

御前様(ねね)

しかしおかかは怖いのう、叱られると身が縮むわ(笑)いや。儂のことを叱ってくれるのは、おっか様と、おかかだけじゃ。大事に思わねばのう(秀吉)

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

都合の良い時だけ、おかかを怖がる。常に怖がっていてくれ。その方が秀吉の一族にとっては果報。

 

子供がほしい

秀吉殿(ねね)

うん?(秀吉)

また、あのお手柄話をお聞かせくださいまし。ねねは、御前様があの話をなすってらっしゃる、生き生きとした御顔が大好きじゃ(ねね)

いや、あの話はもうせん。いつまでも過ぎ去ったことを振り返ってはおられぬわ。儂にはやらねばならぬ大仕事が山ほど控えておる。誰にも負けぬぞ。儂にしかできぬことをやる。やるぞ!(大笑い)おかかあ、やるぞお!やるぞお、おかかあ!(大笑い)見ておれえ!やるぞお!(大笑い)

画像:NHK『おんな太閤記』第六回「一夜城主」

 

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

そのエネルギーを、ねねとの子作りに充当してみてはどうじゃろうか?せっかく廃墟の一夜城に来たんだし。死者の魂を除いて、見ておる者は誰も居らんから。

 

子供のように跳ね回る秀吉。その秀吉が、今何を望んでいるか、ねねには分かっていた(語り)
雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

秀吉が無駄のエネルギーを浪費させている一方で、語りを挿し込んできた制作サイドの機転の利かし方とか(笑)

 

おかか、やるぞおー!(大笑い、秀吉)

子供が欲しい。ねねはしみじみそう思っていた(語り)

やるぞおー!!(秀吉)

雪の小面ちゃん
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だから!せっかくだから一夜城で子作りを(笑)やるぞー!ってなんないのかな

 

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

兎に角、ねねの果報を秀吉がわかってない

 

雪の小面ちゃん
雪の小面ちゃん

秀吉は「やるぞお!」とか言ってストレス発散できてよいかもしれないけど。観てるこっちは、ねねの果報をわかっているから妙なストレスがたまる。

 

 

 

画像:NHK『おんな太閤記』第六回「一夜城主」

雪の小面ちゃん
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次回につづく。またねー!

 

再放送当日の渡隅ツイート

 

 

 

 

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