NHKおんな太閤記、第四回「美濃攻略」橋田壽賀子脚本、故に

画像:NHK大河ドラマ『おんな太閤記』

 

NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第四回「美濃攻略」における橋田壽賀子脚本らしかった部分をあれこれと随想します。

ネタバレ、御免!

 

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第四回「美濃攻略」の概要

NHKオンデマンドの場合

秀吉の仕事は敵国・美濃の調略です。秀吉は美濃の土豪・蜂須賀小六を織田方につくように説得します。小六は尾張の織田につくか、美濃の斎藤につくかを迷っていましたが、ねねが夫の秀吉を信じて必死に尽くす姿に心を打たれ、信長ではなく秀吉の家臣になる決心をします。信長の妹・お市は浅井長政に嫁ぐことが決まり、美濃攻めの地固めが整います。秀吉の次の仕事は、斎藤方の鵜沼城主・大沢基康を味方につけることです。

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月額990円(税込)でNHKの名作見放題!秀吉は美濃調略のため美濃の蜂須賀小六を家臣にします。信長の妹・お市は浅井長政に嫁ぐことになり、美濃攻めが整います。次は鵜沼城主・大沢基康を味方につけることです。

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気にならない道理がない橋田壽賀子脚本

どちらかと言えば、演者とかというよりも、橋田先生の脚本の方かな、といった話題を取り上げてみました。

おなごは慎ましく

戦国時代の男尊女卑が色濃く描写されることに。

なぜか公家言葉に

おじゃるって(笑)やっぱり、変だよね。

他にも、物語の舞台が尾張なのに、話し言葉が岡山とか広島っぽいし、

特に、浅井家が「あさい」と表現されていたのも気になるところ。大河ドラマ好きの認識だったら、まず「あざい」だよね。

こうした点からも、話し言葉の研究不足は否めないかな。

ただ、NHKおんな太閤記で成功したから、NHKおしんでは細部にまで橋田先生がこだわることができたんだろうけど。山形弁やら佐賀弁とかは非常に徹底されましたからね。

もしくは、宿願だったNHKおしんに比して、単純にやる気が劣った可能性も(笑)

徹底したキャラ設定

史実的にも天下人になってからの秀吉は戯けたことをやっちゃってましたから。

役名への連想術

こうした命名が橋田先生の場合は結構見受けられるかも(笑)

渡る世間に鬼はなし

小六に関しては、ナイスガイに表現したかった印象(笑)

浅井は敵になる暗示

おんな太閤記は歴史物だから。どうしても、史実的の伏線が多くなりがち。

たとえじゃなくて、絶対に浅井を敵にまわす未来予想図が展開されているよね(笑)

 

語りでも告知してるし。橋田先生、くどい(笑)

他者との対比

例えば前田夫婦と比較すると。

特に、ややこの件はきついよね。結果論として、ねねには子が授からなかったから。

一方、お市との比較。

それがよくない方向に行ってしまうことを暗示してるよね(笑)

やっぱり後々にかけて、ねねを悲劇のヒロインとしても表現したいらしい。

優等生キャラは高笑い

滝田栄さんの利家然り、前田吟さんの小六然り。優等生の様相なんだよね。

優等生には高笑いさせたい欲求が橋田先生にあったのかな??

おかか=台所方

おなごの役割設定が徹底して描写されていましたね。

綱渡りの所業

第四回当時の秀吉の場合、確かに無茶が多かったのかもしれない。

それにしても、命知らずの描写がやたらと目立っている様相にも。

このあたりは、蜂須賀小六のハートを美化することで何とかやり過ごしたけど。

 

問題は大沢基康の件。

でも、それによって秀吉自身が血を流す結果が待っている可能性も。

 

秀吉の綺麗事を橋田先生がアピール。

 

秀吉とは相反する、まともな考えを蜂須賀又十郎に唱えさせる流れも。

でもやっぱり、秀吉は自身の考えを他者に尊重させる。

 

必然的にこうなりますよね(笑)

 

こうした手法はしっかりと後の軍師となる黒田官兵衛にも引き継がれることにも。

 

すると、橋田先生は物語の展開を面白くしたいので。

秀吉が天下人になれたことについて、本当に強運過ぎたことを橋田先生が表現して止まないわけです。

そのような稀有の殿方と添うてしまった、ねねは。

おなごは泣かされる

大沢基康の件を非常に懸念した、ねね。自身が考える果報(幸せ)を秀吉に泣きながら訴えかけたわけですが。

 

兎に角、戯け者の秀吉に、ねねが泣かされる構図。

このことが物凄く徹底していましたよね。

橋田先生としては、順調に物語を展開したわけです。

 

 

 

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