画像：NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第十四回「信長の手紙」
NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第十四回「信長の手紙」のクレジットタイトルをご紹介した上で、気になったことをあれこれと随想したいと思います。
第十四回「信長の手紙」の概要
ねねは、利家とまつの子・お豪を養女にして、小さな命を育てる喜びを味わいます。信長は嫡男・信忠に岐阜城を譲り、壮大な安土城を築きます。秀吉が多忙なため、代わりにねねが築城の祝賀に出向き、信長に秀吉の側室のことで愚痴を言ってしまい、気落ちします。ねねが元気なく長浜に戻ってまもなく、長男・秀勝は病に倒れて看病の甲斐もなく息を引き取ります。しばらくすると、安土の信長からねねを気遣う手紙が届きました。
クレジットタイトルの全貌
画像：NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第十四回「信長の手紙」
新たな三枚目と四枚目の誕生！
第十四回では、クレジットタイトルの定位置が三枚目だった、やや役・浅茅陽子さん、同じく四枚目だった、まつ役・音無美紀子さんが揃って登場なし。御二人同時の登場なしは初めてかも。
そこで、穴が開いてしまった三枚目に、とも役・長山藍子さん、四枚目に、きい役・泉ピン子さんを前に押し出して補充した様相。
画像：NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第十四回「信長の手紙」
弥生と五月、渡鬼の岡倉姉妹が前世でも仲良く同胞（はらから）に（笑）
とも役・長山藍子さんが初の三枚目に！
画像：NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第十四回「信長の手紙」
これまでは、中G二・三枚目が定位置だった、とも役の長山藍子さん。中村ファミリーの一員でありながら、独りだけ中Gに離れていましたからね。信長役・藤岡弘、（旧芸名・藤岡弘）さんや、お市役・夏目雅子さんといった、秀吉ファミリーではないキャストに交じって、中Gでは浮いた存在だったかも。それはもちろん、一目置かれているという意味で、役者の格的には良いことでもあったり。
きい役・泉ピン子さんが初の四枚目に！
画像：NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第十四回「信長の手紙」
ここ最近の回では、連名の前半グループに入っていた印象の、きい役・泉ピン子さん。やや役・浅茅陽子さん、まつ役・音無美紀子の登場なしに起因して、初めて四枚目に名を連ねていました。
もしも、嘉助役・せんだみつおさん、みつ役・東てる美さんなどの登場があれば、どちらかとの連名も考えられましたが、御二人とも登場なしでしたからね。
第十四回は、兎に角キャストの層が手薄だったことから、きい役・泉ピン子さんの四枚目が実現した可能性が高いかも。
秀吉の同胞役が二・三・四枚目に
画像：NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第十四回「信長の手紙」
ほぼ二枚目が定位置と化していたのが秀長役・中村雅俊さん。利家の活躍回を除いて、不動の二枚目と言っても過言ではないでしょう。
そして今回、三枚目に、とも役・長山藍子さん、四枚目に、きい役・泉ピン子さんが入ったことで、二・三・四枚目を秀吉の同胞で固めた形となりました。これはこれで、何だかすっきりしたクレジットタイトルの陣容になった印象にも。
別格扱いとは言え、これまでは、とも役・長山藍子さんがどうしても孤立していましたからね。また、当時は大物ではなかった、きい役・泉ピン子さんに関しては、回によっては連名Gが妥当だったりしますから。下手にトメ前に入るよりも、四・五枚目あたりが無難の印象。
新たなキャストが中Gに！
画像：NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第十四回「信長の手紙」
中G筆頭が定位置だった信長役・藤岡弘、（旧芸名・藤岡弘）さんが久しぶりの登場。
他方、信長役・藤岡弘、さんに代わって中G筆頭に入っていた利家役・滝田栄さんが登場なし。
お市役・夏目雅子さんに関しても、第十四回は登場なし。
上述した通り、とも役・長山藍子さんが中Gを飛び出して三枚目に上がっていきましたので。
そこで、前回は連名Gに入っていた、こほ役・津島恵子さん、千種役・沢田雅美さんが、中Gに補充されることに。無論、役者の格的にも単独クレジットで申し分ない御二人です。
こほ役・津島恵子さんが初の中G二枚目！
画像：NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第十四回「信長の手紙」
前回は連名だった、こほ役・津島恵子さん。ある意味、老婆心で活躍した様相でしたので、連名ではなく単独が妥当だった印象。
そして第十四回では、安土城で信長と謁見した、ねねに同伴したりと、活躍度数的にも中Gとして申し分なかった様相にも。
千種役・沢田雅美さんが初の中G三枚目！
画像：NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第十四回「信長の手紙」
前回は、兎に角「秀勝の母じゃ」で大活躍の様相を呈した千種役・沢田雅美さん。色々の兼ね合いがあるにせよ、あれだけの活躍、加えて役者の格的にも連名だったのが不思議。
そして第十四回でも秀勝の母として大活躍でしたので、中G三枚目が妥当でない道理がないですね。ほんと、やっと単独にしてくれたって感じ。
連名Gの層も薄い
みつ役・東てる美さん、嘉助役・せんだみつおさん、弥助役・宗近晴見といった、ねねに近い譜代キャストの登場なしが多かった第十四回。というわけで、杉原家次役・戸浦六宏さん、進之助役・木原光知子さんが前半グループの先頭に上がってきたかたち。
画像：NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第十四回「信長の手紙」
特に、杉原家次役・戸浦六宏さんに関しては、信長から届いた文（ふみ）を、ねねと団らん中の秀吉に手渡したりと、何かと活躍の様相を呈していましたよね。
石田佐吉役・坂上忍さんが連名で初登場！
画像：NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第十四回「信長の手紙」
あの石田三成の少年時代を演じたのが、子役だった坂上忍さん。連名で初登場でした。
他の大河ドラマでも、少年時代の佐吉役って、それなりの子役が抜擢されていた印象（あやふやの記憶ですが）。そういった意味でも、子役時代の坂上忍さんって、かなり注目されていた存在。色んな名作ドラマに出演されていましたからね。
というわけで、子役時代から橋田壽賀子作品に出演していた坂上忍さん。後の世の渡鬼にも何度かゲスト出演されていました。
画像：TBS『橋田壽賀子ドラマ 渡る世間は鬼ばかり』第4シリーズ第36回
画像：TBS『橋田壽賀子ドラマ 渡る世間は鬼ばかり』第4シリーズ第36回
渡鬼第4シリーズでは並木宗春役。特別出演だった森光子さんとも共演されていました。
画像：NHK大河ドラマ『おんな太閤記』第十四回「信長の手紙」
次回に続く
クレジットタイトルツイート
NHK『#おんな太閤記』第十四回「信長の手紙」クレジットタイトル
作：橋田壽賀子
音楽：坂田晃一
（中略）出演
1佐久間良子 2中村雅俊 3長山藍子 4泉ピン子
連名G
中G：1藤岡弘 2津島恵子 3沢田雅美
連名G
トメG：1赤木春恵 2尾藤イサオ 3前田吟 4西田敏行
（後略）#おんな太閤記クレジット pic.twitter.com/5fCIP2CsxU— 渡る世間の片隅で (@watasumi_net) July 4, 2022
週刊おんな太閤記随想、第十四回「信長の手紙」
第十四回「信長の手紙」について、渡隅版のまとめ記事
